行く末トーキー

はじめからはじめよ

思い入れ ― ミュージカル「I'm donut ?」

先週買った2000円ドーナツ、結局日曜にも食べきれず冷凍して月曜に食べた。冷蔵するとちょっと硬くなる。冷凍からのレンチン(600w30秒)生ドーナツはもっちりした何かになっていた。どれもおいしかったんだけど、やっぱりできたてというかもらってそのままの状態とは別物になってしまうね。しかし4つ買って1つもらって、計5個を1日、というか半日で食べ切れってのはかなり無理がある。肥える。マチソワしたら6個じゃん。ファミリー向けなのよ数が。

チョコも想定外の量を配ってたし、チェキ撮るとドーナツもらえたし、荒牧さんはおたくを肥えさせたいのかもしれない。肥えてしまうよぉ。

鑑賞の記録

  • タイトル:ミュージカル「I'm donut ?」
  • 日時:2023/07/08 17:00
  • 場所:Mixalive TOKYO Theater Mixa

入り口のスタッフさんがドーナツ柄のネクタイをしていることに気付いた。先週もちらっと見たけど確信が持てず、今日改めて確かめたら今日もドーナツ柄だった。なんか嬉しい。

雑感

言うてドーナツって最近そこまで食べてないなーと思ったので、1週間かけていろいろなドーナツを食べた。輪をかけて肥える行動をしている。コンビニで、スーパーで、チェーン店で。なるべく一番シンプルなものを選んで食べてみた。ミ◯ドの白いあれも食べた。持ち上げた瞬間にボロっと崩れたのでめちゃくちゃ焦った。脆すぎる。

どれもまぁおいしかった。でも、来週同じものをもう1個食べられます!って言われてもそこまで嬉しいとは思えなかった。来月でもちょっと近すぎる。2ヶ月後くらいだと嬉しい。

一方、つぶらドーナツは案外楽しみにしている自分がいる。今日の分もしっかり食べた。肥えた。これで、3週続けて全く同じドーナツを食べたことになる。なのに不思議と飽きていない。来週もう1個もらっても普通に食べるし、普通においしいなーと思うんだろう。

味が好みかどうか以上に、ドーナツに乗った意味を味わっているのかもしれない。何かのグルメ漫画で「人は情報を食べている」というセリフがあるらしいんだけど、まさにそれ。ドーナツそのものと同時にドナミュの思い出も噛み締めている。楽しい作品だったから、ドーナツにも楽しい思い出が込められている。普段は食べるものに大してこだわりがない(むしろ食事が少し苦手)自分だからこそ、食べることが楽しいと思えるものとの出会いは尚更嬉しかった。

それにしても、なんで舞台見に行くのにドーナツ食べ比べてるんだろう。原作を読むとかプレイするとか、周辺事情を調べるとかでなく、あちこちのドーナツを食べてみる。これが舞台のためなんです!って言っても絶対信じてもらえない。そういうところも含めて稀有な経験だなぁ。

いよいよ明日が最終日ということで、ツブラがやりたいことを全部ぶっこんだ結果ついにマキアが匙を投げた。ツッコミに回る荒牧さんってめちゃくちゃレアだぞ?! 先輩より先に試作品を食べるし100÷10が「?」になっちゃうし、リョウ先輩が笑ってしまったのもしょうがない大事件だった。「先輩も裏で頭抱えてますよ!」ってそれはお前のせいなんだよなぁ。マキアの「彼はあれで大丈夫なの?」が割りとガチでさらに笑った。あんまり大丈夫でなかった。

確かエーステAW2019の乾杯配信だったかな。立石さんと荒牧さんは2人とも異星人なんだけど、それぞれ住んでいる星が違うから2人の間でも通じ合うものはない、みたいな周りの評価を聞いたことがある。通じ合ってなかったねぇ笑。どちらかというと突然アドリブを仕掛けて周りを振り回す側の荒牧さんがブンブン振り回されている様は新鮮だしちょっと痛快だった。そして振り回すだけ振り回して自分は去っていくツブラよ。その後の空気のなんとも言えない生ぬるさ。笑いの余韻がさらに笑いを生んでしまう若干の悪循環。でもスッと切り替えて本筋に戻すからすごい。リョウ先輩も笑わずに戻ってきてすごい。

3人という小さな編成だからかな。他の作品より「先輩」って感じの荒牧さんが見れて、毎回新鮮な気持ちになる。ちょっと前までは自分がカテコで噛んであたふたしてたのに、今は「俊樹が言いたかったのはこれです」って補足に回る。なんか……時間の経過を感じる……。

ころころ切り替わる感情も、一本筋が通っているというか、どれだけ極端に振れてもマキアというキャラクターの枠からは外れないコントロールの上手さみたいなものも感じた。病院のシーンの「何も」からの高笑いが好き。そして「君は味覚を差し出さなかったでしょ」の絶妙な温度感。これ3回とも言い方が結構違って、どれも甲乙つけがたい。大きく振れる針に別の針を投げてピタッと止めた瞬間、って感じがする。だから毎回言い方が違う。でもストライクゾーンというか、狙った範囲には収まっている気持ちよさがあった。

人数も時間も要素も絞られている分、ひとつひとつのセリフや歌をしっかり受け止められる。小さな作品ならではの楽しみ方を身につけられたように思う。今後もこのくらいの規模感を時々味わいたい。終わっちゃうのもったいないなぁ。

終わっちゃうのもったいないけど、これ以上肥えないことも大事。ダイエットしなきゃならん! 看過できない増え幅だぞこっちは! 痩せよう!