行く末トーキー

はじめからはじめよ

つなぐ ― MANKAI STAGE A3! ACT2 SPRING 2023

もうタイトルがなんもわからん。

東京ドームでSnowManさん?のライブをやってたみたいで、帰り道は風船を持ったおたく(東京ドーム)と紙吹雪を持ったおたく(TDC)がぶつかりあってハチャメチャになってた。終演時間ずらすとかできなかったのかな。ずれてこれだったのか?

鑑賞の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE A3! ACT2 SPRING 2023
  • 日時:2023/06/10 18:00
  • 場所:TOKYO DOME CITY HALL

最初の単独公演(アリスとぜんまい)の時は、どちらの作品でも(劇中劇は)脇役の咲也くんがエーステの話の軸を担っている、みたいな感想を書いた気がする。本来なら間に夏秋冬の第二回公演が挟まるんだけど、それをすっ飛ばして1つの舞台作品にしているから、間を繋ぐために咲也くんの立ち回りがきっちり書き込まれている、みたいな。

今回その役割は千景さんだったのかな? って感じた。ナイランでは準主演として至さんが状況を打開するための一言を口にするし、春ケ丘ではザフラ語が話せることを生かしてミカから事情を聞く。どちらも話を前に進めるために必要なことだよね。かつてリーダーが担ってた役にルーキーが立つって考えると面白い。九門くんは第6回(花の王子様)、莇くんとガイさんはそれぞれの第5回(饅頭拳・剣に死す)で準主演だから、この構図が踏襲されるか楽しみだな。

あとさー、先週見た時は「劇中劇の構造が変わった」なんて偉そうに書いたんだけど、ナイランは結構今まで通りだったわ。春ケ丘(とその後の客降りのもろもろ)で記憶が塗りつぶされていたらしい。ちょっと恥ずかしい。でも春ケ丘は本当に違う。広い意味で取ればガイさんが主演だったオペラ座と同じテーマ(音楽)なのに、既存の演出をこれでもかと盛りに盛りまくったオペラ座と、逆に「エーステらしさ」を減らしてきた春ケ丘の対比がとても良い。

エニスが1人で舞台に立ち尽くすところの静寂が好き。ナイランで「同じワクワクを共有できるのが舞台のいいところ」と来た後にあの無言のシーンを持ってくるのもいいよね。エニスは何を思ってるんだろうってそれぞれ想像を働かせる時間。いやもしかしたら他のことを考えてる人もいるかもしれないけど。同じ時間・空間を共有していてもあの静寂で感じることは全然違うんだろうな。それが面白い。

ほんとに春ケ丘カルテットめっちゃいいな。レッスン室で1人のエニスと、屋上?でじゃれている康太と悠の構図もいいよね。康太は恐らくエニスに食らいついていける実力があるのに、悠を大事にしすぎて無意識にブレーキを踏んでいたのかもしれない。それがエニスとのぶつかり合いを経て康太の世界も外側に開いて響き合って……ってこれ真澄くんだ。自分にとって大事なものを大切にする過程で、大事なものがどんどん増えていく話でもあったのか。わぁ。書いてて今気付いた。なんか分からないけどすごく好きなんだよな。暖かく柔らかい、本当に春のような話。これを現地で見れてよかった。

繋ぐといえば紬さんもそう。OPで紬さんが出てくると目が勝手にそちらへ行く。でももう荒牧さんではなくて定本さんの紬で。声も仕草も違う。なのに「月岡紬」として一貫性を持っているというか……なんだろう、すごく不思議だなぁと思う。時々様子がおかしいところも含めて、別人なのにすごくシームレスに繋がっている。この感覚をうまいこと言い表す方法がなくて歯がゆい。荒牧さんから別の人へ変わった役を見る経験が初めてって訳でもないんだけど、なんか、紬さんは今まで見たキャス変とは違う。キャス変前後でそこまで時間が空いてないからか、開演前の映像は荒牧紬のままだからか。冬組公演で見たらまた違う感想を持つのかなぁ。でも来年にならんとやらないんだよな……しかも立川だったら行かないつもりだし。立川はやめてくれー!

あ、今回は席に恵まれたのでショーマスも楽しめた。恐らく逆サイドの人が千景さんから受け取ったんだろう紙吹雪の束がこっちまで回ってきたのはちょっと笑った。不意に降ってくる紙吹雪は一体誰の仕業だったのか……笑。このくらいの距離感が一番楽しいから、秋組公演のときも理性をしっかり持って穏やかに楽しみたいね。左京さん来ると諸々の箍か吹っ飛びそう。今から備えておきたい。