行く末トーキー

はじめからはじめよ

自己評価 ― MANKAI STAGE A3! ACT2 AUTUMN 2023

なんか平日より慌ただしい土日だった。前回見たのが1週間以上前に感じる。

鑑賞の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE A3! ACT2 AUTUMN 2023
  • 日時:2023/12/10 18:00
  • 場所:日本青年館

ところで今日も影アナ左京さんだったからそろそろ影アナ引けない芸人引退してよさそう。つい話が逸れてしまう左京さんかわいい。

雑感

今回の秋単は自己評価の話なのかなぁとぼんやり考えていた。秋組はもともと「自分が思う自分」と「周りが思う自分」がうまく一致していなくて、そのズレから暴力だったり無気力だったりが生まれてしまった人たちが集まったんだと思っている。集まることで、まずは先入観なく「今ここにいる自分」を見てもらえる経験を積んだ。芝居を通してありのままの自分を見てもらうっていうのもちょっとおかしな話ではあるけど。

で、当然ながら自分というものは変わっていく。A3!は作中でも時間が経過して、高校生が大学生になったりするから尚の事変化が当たり前に起きる。その中で、けれど「自分が思う自分」の像は以前から変わらず置き去りにされてきた……みたいな。太一くんはGOD座で言われたことをずっと引きずっているし、十座くんも「演劇がやりたい」は叶えたものの「不器用な自分」からは進んでいない。かつては「周りが思う自分」を受け入れるしかなかったからこそ、うまいこと「自分が思う自分」像を更新できずにいる。

そこを補うのが秋組それぞれからの言葉なんだろうな。左京さんの言う通り忖度なしの本音だからこそ芯に届く。ぶつかってばかりだけど信頼関係がガッチリ築けている。いいなぁ。これまで他人に興味を持てなかった万里くんが、自分から積極的に話しかけにいく。これも成長のひとつ。夜中に中庭で太一くんと話すシーン、本当に十座くんの歯ぎしりで起きたんだろうか。なんか、莇に任せたもののやっぱり気になって適当な言い訳を作って、のように取れなくもない。どっちかなぁ。

ところでちょっと気になることがあったから軽く調べてみたところ、フォーブラの劇中劇ってそもそもの世界観が付け足されただけでキャラの言動はほとんど原作ママなのな。あとはキッド特製の銃(マックスがブラッドを特定するきっかけ)が出てこないくらい。ステの劇中劇といえば助演の掘り下げって印象があるのでこれは意外だった。饅頭拳はシンがちょっと掘り下げられて愛すべきザコになってる。春単の春ケ丘でも思ったけど、それぞれの第6回公演は今まで作り上げてきたエーステらしさをあえて外しているんだろうか。夏どうだったかな……冬はどうなるかな……。

しかしその中でもマックスのラストは謎が深い。光側のヒューイとリューク、闇側のブラッドとキッド、そしてダスト。マックスはどちらでもありどちらでもない。立場としては光側だけど、普段生きている世界は闇側にありそう。キッドとのやり取りも結構余裕そうというか「共犯とみなす」と言う時の口元がちょっと上がってるし。彼の正義は一体なんなんだろう? 控えめな出番でもしっかり爪痕を残していくあたり、第3回公演を経て一回り大きく、強くなった感じがしてすごく感動する。これができるのが古市左京という役者の強みなんだろうな。しかしあの「ヒーロー」の言い方は……一体……?????

今日は席に恵まれたので、ついに左京さんから紙吹雪を受け取れた。あまりにも久しぶりすぎて「ワァ……!」みたいな声しか出なかった。ちい(さくて)かわ(いくない)。十座くんからも受け取った。両手でしっかり差し出してくれるので勢い名刺交換みたいな感じでいただいた。いろんな人が近くを通っていくからびっくりだよ。というか左京さんから紙吹雪受け取ったのいつぶり? 秋単2020ではなんだかんだで貰わなかった気がするし、となると春単2019か……まさかAW2019……????? いや初めてだったりするか? 記憶が混乱している。左京さん、隣に立った時よりも、いなくなてから少しした後に漂う残り香で「左京さん来てた……!」と実感する。ちょっとタイムラグある。

やっぱ、エーステ見ると原作への理解が深まるしどっちも好きが高まるから、エーステは楽しい。日替わりもそうだけど日替わりじゃないところもちょくちょく遊び始めたので今後も目が離せませんね。