行く末トーキー

はじめからはじめよ

今更な話 ― MANKAI STAGE「A3!」- ACT2! ~SPRING 2022~

夏じゃん(1日ぶり2回目)

鑑賞の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE「A3!」- ACT2! ~SPRING 2022~
  • 日時:2022/05/29 18:00
  • 場所:日本青年館ホール

今日も野球やらラグビーやらがあったみたいで会場周辺がごちゃごちゃしてた。あのあたり、人流のピークに対して歩道の幅が足りない時あるよね。

座席位置

真ん中あたり。これまでずっと端に振れてばっかりだったので最後にセンター引けてよかった~! やっぱり1回は真ん中で見たい。

雑感

すごく今更な話ではあるんだが、オリジナルキャストのロミジュリを生で見るのは今作が初めてだった。SS2018とかトルライ春は配信でしか見てないし、エーライはシャッフルだったし、映画は映像だし。もう何度も上演されてきた演目なのにそんなことあるんだぁと今更にびっくりした。多分これから先ロミジュリを演ることはないんだろうなと気付いて少し寂しくもなった。

同じような話で、咲也くんに「舞台のことをなんにもわかってない」と怒鳴った雄三さんはたっきーさんが演じた雄三さんで、もう見ることができないんだと思うと切なくなる。同じだけど同じじゃないことがたくさんある。お誕生日おめでとうございます。

だからこそ今上演されている作品の大切さが身にしみる。今後また何かの機会に見ることがあっても、千景さんが入ってきたばかりの「エメラルドのペテン師」は今しかないんだよな。揺れる心をどうにか抑え込んで、楽しそうに見せることに全力を注ぐ千景さんは今しか見られない。そんな千景さんをカバーしようと気持ち大きめに動く真澄くんも今だけのもの。なんかすごい場面に居合わせてるんだとしみじみしてしまった。明日千秋楽なんだが。気付くのが遅すぎるね。

ゲームの方ではAct2からだいぶ時間が進んで、千景さんもすっかり丸くなってありとあらゆる物を光らせるのが大好きな春組のおじいちゃんポジに落ち着いてるんだけど、本来の彼の性格ってどんなものだったんだろうと急に気になってきた。密さんの回想に出てくる千景さん(エイプリル)はずっと苛立ってるし言葉遣いもぶっきらぼうなんだよね。密さん(ディセンバー)と反りが合わないからこうなったのか、生来の気質からこうなのかは分からない。少なくとも人をからかって遊ぶような趣味はない……気がする。今までずっと何の疑いもなく「千景さんはもとからペテン師みたいな人だ」と信じてたけど、舞台でひとまとめにして見ると違和感を覚えた。あまりにもスムーズに移り変わるからすっかり慣らされていた。でもかなりの差がある。どれが本来の彼なんだろう? 劇団にいる時が一番安心している=気を抜いている状態だといいなとは思う。

そういえば、初恵さんを訪問した時の紬さんが「真澄くんがいないと、彼らの芝居が彼らの芝居じゃなくなっちゃうんです」って言うのも芝居バカらしくてよいな~と思った。そのちょっと前のシーンで、咲也くんは千景さんに「MANKAIカンパニーは家族だから(みんなで真澄くんを迎えに行く)」と言うから対比が際立つ。もちろん血の繋がりがある相手に向かって「家族」と口にするのは失礼にあたるかもしれないから芝居をメインにしたのは間違いじゃないと思う。あの場で芝居の話を切り出す紬さんは紬さんらしいなと感心した。ゲームでは監督が1人で会いに行ってるからね。ステで、しかも凱旋からシーンを追加するにあたっていろいろ検討した結果なんだろうなぁ。ちょっとした台詞でもきちんとキャラクターが踏まえられているのが分かって嬉しくなる。誉さんがスマホを持ち歩いていないとかもそうか。

最初に見た時の爆発的な「楽しい~~~~~~~~!!!!!」感はさすがに薄れたけど、その分細かなところにも目が行くようになって、また別の楽しさを味わっている。最初から最後まで絶対飽きないし、見れば見るほど新しい発見があるから好きなんだよなぁ、明日で終わっちゃうの寂しい。でも終わらないと夏が来ないし、夏が来なければ秋も冬も来ない。いずれまた来る春を楽しみに、今の春を見送るしかないんだなぁ。