行く末トーキー

はじめからはじめよ

4年

2020年12月29日、推しさんこと荒牧慶彦さんを初めて劇場で見てから4年が経過しました。毎年思うけどこの時期に節目があるのめちゃくちゃ便利。1年の振り返りも一緒にできる。2016年12月28日にキャンセル待ちを取った自分と29日に当てた自分を褒めたい。

2019年の振り返りはこちら

goodbye-talkie.hatenadiary.jp

現場の振り返り

今年はとにかく激変の年でしたね……。1〜3月、4〜7月、8〜12月って感じで区切って、それぞれが1年分の重みを持つ1年でした。

まずは数の振り返りです。±は2019年比。

  • 演劇 : 12作品(-8) / 31回(-22)
  • イベント : 2回(-19)
  • ライビュ : 2回(-4)

全部で35回(-46)です。ライビュを除くと33回(-42)。2019年に比べると半分以下ですね。特にイベントとライビュがガクッと減りました。どちらも1〜3月に行ったきりです。4月以降は全く行ってない。

今年特有の「払い戻した公演」は5作品12公演。ぎりぎり見に行けたり(WDTW)、復活したり(エーステ冬単・法廷の王様)、配信に変わったり(声の王子様)、来年やるって決まったり(薄ミュ相馬篇)したので、完全にポシャった作品は今のところゼロです。来年こそ薄ミュが無事上演されますように。

それから配信。無観客配信に限ると8種類見たようです。演劇系が4種類、イベント系が4種類。エーステとかヒプステみたいな舞台配信も含めると多分かなり増えるかなぁ。

映像作品(Huluとかに登録すればいつでも見られるもの)やテレビ番組はカウントが面倒なので除外しました。オーーーン。

一応「多く見た作品ランキング」も出しておきますかね。

  • 1位 : エーステ秋単独 (11回+ライビュ1回)
  • 2位 : モリステ (4回)
  • 3位 : ヒプステtrack3 / PPVV2 (それぞれ3回)

人生初めての2桁観劇はエーステ秋単独。地方公演も会場ごとに1回以上見てるのも自分としては珍しいです。初2桁観劇は荒牧さんの出る舞台にしたかったけれど「ここで見なかったら絶対後悔する」って思ったので振り切りました。頑張ってよかったと思う。キャンセル待ち無双で初日にステラど真ん中を勝ち取ったのもいい思い出です。

雑感

これを書くにあたって去年の振り返りを読み直してみたら「1年に1回は大きな変化がある」とか「2020年はどうなるんだろう」って書いてありました。

去年の私〜〜〜〜〜! 2020年は推しさんがどうこうではなく舞台そのものが中止になりまくったぞ〜〜〜〜〜〜それと、あらまとんにジュニアと先祖と孫ができるぞ〜〜〜〜〜〜〜〜!

今年は間違いなくいろいろな意味で記録に残る1年でした。初日の幕が上がって、千秋楽まで誰も欠けることなく続けられることが当たり前じゃないっていうのを痛感した。2019年までだって中止や延期になる舞台はあっただろうけど、それはどこか特殊な話で、自分の周りでは起こらないだろうってなぜか思い込んでたよね。Kステの件があった後も「あれは例外」って無視してた自分がいて。

秋単が始まった頃(1月中旬)はただ楽しいばかりだったのが、豊橋公演(2月頭)では「マスクしなきゃダメっぽい?」ってなり、劇場に消毒用アルコールが置かれ、神戸公演(2月中旬)は「どうも人と触れ合うのがよくないらしい」と客降りの演出からハイタッチがなくなり、凱旋(2月下旬)では毎日「今日も幕が上がりますように」って祈るようになってた。最終的にブルスマの客降りそのものがなくなったしね。2月の追い込まれ具合がすごい。あの徐々に「できなくなる」感じを現場で味わったって意味でも、秋単は思い出深い作品です。

それでも、まさか冬単(4月末〜)が潰れるとは夢にも思わなかったってところから一気に企画が潰れていく3月。毎日毎日何かしらの中止が発表されてた気がする。気がするだけかな。そして中止になるものもなくなり、代わりに配信作品が出始めた5月。謎のクラファンに振り回され始めた時期でもある。

この時初めて「手元に1枚もチケットがない」っていう状況になった。配信を見ても集中力は続かないし記憶にも残らず、めちゃくちゃにコスパが悪い趣味だなと我に返った。この人の何が好きなんだろう、舞台の、芝居のどこに惹かれるんだろうとものすごく考えた。

夏になって、少しずつ舞台が再開し始めても、今までと同じにはいかなくて。チケ代は上がるし、幕が上がるまでハラハラしっぱなしだし*1、おおっぴらに「行ってきたよ」とも言えない。作品ごと、公演ごとに「本当に行くのか?」って悩む時間が増えた。1回1回の持つ重みが3倍くらいになった。

で、12月。なんだかんだ言いつつ、荒牧さんの出る舞台は全部1回以上劇場で見た。来年のチケットも手元にある。回数は減ったけど行動パターンはあまり変わらない生活を送っています。

なんでかって考えた時に、この4年間の積み重ねが今を支えてるのかなぁと気付きました。

荒牧さんのおたくとして

今年は個人的な意味でも思い入れのある年です。

荒牧さんが甲斐裕次郎役で初舞台を踏んだのが2012年の12月。私が初めて荒牧さんを劇場で見たのが2016年12月。そして今が2020年12月。今年で、芸歴の半分を見てきたことになるんですよ。たかが4年、されど4年。ただの刀剣乱舞ファンが虚伝初演の映像を見て「劇場で見たい!」と思い立ち、各種プレガのアカウントを作るところから始まった推し事が4年。誰かに強制された訳でもないのに今まで続いているのが自分でもびっくりです。

自分の意思で舞台を見に行くのも初めてだったし、特定の役者さんに興味を持つのも初めてでした。感想ブログを漁るうちにどうやら「推し」という呼び方があるらしいと知り、じゃあ私の推しは荒牧さんなんだな!と素直に思い込んで、他の舞台も見てみよう、過去作のDVD買ってみよう、って流されるまま4年。あの頃に比べたら少しは「荒牧さんを推してます」って胸を張って言えるようになったかなぁ。なってるといいなぁ。最初の頃の記事見るとちょっと恥ずかしい。多分何年か経ってこの記事を読み返しても恥ずかしいと思う。このブログは本当に私の俳優おたくとしての全部が残ってるから逃げも隠れもできないんですよね。すごいけど自分でも怖い。

それはともかく。

以前、寅太さんがこういう記事を書いてました(都合悪ければ消すので教えて下さい)。

torata-nu.hatenablog.com

私の知らない部分は、それこそデロリアンで過去に戻って観劇しない限りは絶対になくならないんですけど、その割合自体は、これから好きでいる限り、どんどん少なくなっていくんですよ。もっといっぱい知っていけるし、それは彼の俳優人生の多くを占めていくわけで。

この時はただ「すごいなぁ」と驚くしかなかったんですけど、なんと私も半分まで来ました。ここから先は「知らない」と「知っている」が逆転していくって考えるとちょっと……いやかなりワクワクします。すごいよねぇ。まだ先があるんだもんねぇ。

もちろん全通してる訳じゃないから、見てない公演、行ってないイベントはたくさんあります。でも、なんというか、今まで見てきたものがちゃんと線で繋がってる実感がある。たとえば白膠木簓役が来た時に「ヘブレコの時も苦労してたよね」って話ができる。あの時と今とで何が違うかっていう見方ができる。

で。4年間ほそぼそと繋いできた糸が「きっとこの経験も次に生かされるんだ」っていう期待というか希望を持ってきてくれる。盲腸がなくなったり靭帯が復活したり事務所辞めてフリーランスになったりして、その度に「この先どうなるんだろう?」って不安になった。けれど荒牧さんはいつも「心配なんか全然いらなかったんじゃーん」って思わせてくれた。だから今回の波乱も乗り越えられるし、障害ばかりの状況から得たものを還元してくれる、と思う。

まだまだ元通りには程遠いし、元通りになる日が来るのかも分からない。全部が見えている訳でもない。それでも、私はまだ荒牧慶彦という俳優を信じていたいなぁと改めて実感した1年でした。

来年について

2021年も、相変わらず自分のペースで荒牧さんを好きでいるんだと思います。ここまで来たらちょっとやそっとでは変わらないでしょう。そういう余裕というか前向きな諦めが出たのも今年1年の変化かなぁ。

まずは大阪冬の陣、どうか初日から千秋楽まで、何事もなく終わりますように。そして私も無事見に行けますように。中止になる舞台が減りますように。というかコロナ早く滅してほしい。

ブログももうちょっとマメに更新するようにしたいなぁ。何かあればお題箱までお願いします。

odaibako.net

それではみなさま、良いお年を。くれぐれも体調にはお気をつけください。

*1:だからこそ例の演出を採用したPPVV2は悪趣味だと思う