行く末トーキー

はじめからはじめよ

心が震える瞬間 ― MANKAI STAGE A3! ACT2! WINTER 2023

東京は人が多いな~!

鑑賞の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE A3! ACT2! WINTER 2023
  • 日時:2023/02/24 14:00
  • 場所:TACHIKAWA STAGE GARDEN

前回と今回は幸いにして前の方だったんだが首が死ぬ。ずっと変な向きだったからすごい肩が痛い。前方(4~9列目)のセンブロってやっぱり埋もれるのかなぁ。サイドはまあ普通の劇場の前方埋もれくらいの見え方だけどとにかく首が死ぬ。でも咲也・綴・タンジェリン王子がばーーって階段駆け下りるところを見られたのはよかった。

1つ前のブログでこんなことを書いた。

変わりゆく現実を前向きに捉えるためにも、ちゃんと自分の足で立って考えられるようになりたいなー、なんてことを考えた。

届いていく ― MANKAI STAGE A3! ACT2! WINTER 2023 - 行く末トーキー

自分なりにいろいろ考えて、ガイさんみたいに「少しでも心が動いたものには触れてみる」期間としている。まぁまだ1週間経ってないが。映画を見たり本を買ったり、IKEAのレストランでご飯を食べてみたり、あと今更ながらブレワイ始めたりした。ブレワイ楽しいけどめっちゃ難しい。カメラ操作があるゲームは鬼門。

どれも楽しい・心地よい経験ではあるんだけど、どれも予想を越えてこない。手に取る直前のワクワクを越える感動は味わえない。なんとなく「こんなもんか~」で終わってしまう。ものによってはある程度の時点で先が読めて醒めたりもする。

そう考えると舞台ってすごい。視界が半分埋もれていようが、音がぼやけて聞こえようが、何度見ても新鮮に感動する。何が起きるか分かっているのに心が揺さぶられる。劇中劇のエリックで毎回涙ぐんでる。席が違えば見えるものも変わるとはいえ、そういう事情を差し引いてもやっぱりちょっと奇妙なくらい感動している。

むしろ、舞台を見る時の感覚が基準となってしまったせいで他への感度が相対的に鈍ったように見えるのかもしれないと思い始めた。そうじゃなきゃ説明がつかない。ガイさんは「舞台の上だと普段よりも心の動きがよく分かる」と言うけど、見ているこちらも間違いなく普段より鋭敏になっている。人間が目の前で動いているってやっぱりすごいインパクトのある出来事なんだなぁ。

だから紬さんが舞台に戻ってきたのも、自分の中でなんとなく納得ができた。確かに離れられない。知ってしまったら戻れない。見ているだけの私がこれなんだから、ずっと演じてきた紬さんはより強く惹かれたんだろう。それでも仕事と恋人を捨ててまでかっていうと微妙な感じはするけども……何一つ分からなかったところから一歩進んだ感じはする。

紬さんのこと、好きといえば好きだけど飛び抜けて好きってほどではない。少なくとも左京さんみたいに熱狂したりはしない。でも、推しさんが演じているから、私なりに彼を理解したくてあれこれ考える。紬さんは演劇の何に惹かれたのか、なぜ自分のことをほとんど話さず「板の上で感じてください」としか言わなかったのか。考える過程で自分の世界が広がったり深まったりする。なんというか、推しさんを初めて知った頃の感動をもう一度繰り返しているようで楽しい。いつだって進化しているのに初心に返ってこられる。やっぱり卒業しちゃうの寂しいなぁ。

馬鹿みたいに大きな声でSHOW MUST GO ON!て叫んだり、ところどころ様子がおかしかったり(劇場稽古シーンが日に日におかしくなっていく)、様子がおかしいことをシトロンに指摘されたり(東京は人が多いな~!)、ちょくちょく本人の運動神経の良さが出てきちゃったり*1。そういう月岡紬がもうすぐ見られなくなってしまう。寂しい。変わっていくことは悪いことではないし、今日私が見たものは永遠に残るけど、やっぱり寂しいものは寂しい。この寂しさも抱えつつ前に進むしかないんだなぁ。

そういえば、最初の読み合わせのシーンでGOD座のふたりが下に降りてきてた。神戸と同じ演出。今日から急に?変えたらしく、ハケ際にレニさんが袖を間違えて冬組が撃沈してた。私もめっちゃ笑った。間違えちゃいけない人が間違えちゃいけないところでミスってる……w 残りわずかなタイミングで変えてくるのは素直にすごい。影アナも豪華だった。

あとガイさんの客降りが恐らく2~3階に行くようになった……かな? 今日は1階で見かけなかった。最後の最後で完全復活したようで何より。

満足したといえばしたけどまだまだ見足りない気分もあって。ふわふわしたまま眠りに就こうとしている。立川以外でずっと冬単やっててほしい。立川以外で。

*1:劇中劇で突き飛ばされた後のところは自然な感じになってた