行く末トーキー

はじめからはじめよ

The show must go on ― MANKAI STAGE A3! AUTUMN 2020

秋単終わらないでほしいvs無事に終わってほしい

初日迎えた時はこんな事態になるなんて思わなかったよぉ!

鑑賞の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE A3! AUTUMN 2020
  • 日時:2020年2月28日 14時
  • 場所:ステラボール

今日からの変更点

お知らせが出た時は公演中止かとびびったよね……。ブルスマでの客降りがなくなりました。でも劇中の客降りは一切変わってないです。短くなった感じもしない。ブルスマ中はカミシモの階段ぎりぎりまで降りて手を振ってくれたり、間奏がカットされたりしたかな。秋組はずっと舞台上にいてくれます。見えなくなる瞬間がないのでこれはこれで嬉しい。

そして!

何より!

ショーマスが帰ってきた!!!!!!!!!

いやーーーーーーーーこれはよかった。ブルスマのラスサビ前で万里に「声聞かせてくれ!」って言われて、いや今?!もうMANKAIコールしかないよ?!って戸惑ってたらまさかのショーマス。ピャーーーーーーーーーー!!!!!ってなった。なんだろう、初日の高揚感というか。凱旋初日は見てないからわかんないんだけど、22日に見た時もワンバイがかかった瞬間に客席がブチ上がってて、あれと同じ感じがした。まさか残り5公演でこんな嬉しいサプライズがあるとは……しかも選んだ曲が「The Show Must Go On!」なのが……。絶対にやりきるぞ! 走り抜けるぞ! っていう意思を感じてめちゃくちゃ感動した。みんなマスクしような、手洗いうがい徹底しような。

ショーマスはただみんなが舞台上をうろうろして手を振ってくれる(特にダンスとかはない)。それがいい。ちなみに下手側だと迫田&リョウのペアが不思議な踊りを披露してるのが見える。あれは何だったんだ? 綴と椋のチラシ配りが見える場所なら多分確認できると思う。あれは……何だったんだ……? とりあえずかわいかったです。

雑感

感情の振れ幅が大きく感じた……。特に負の方向というか、喜怒哀楽でいうところの「哀」が強かった。ショーマスで掻き消されちゃったから今必死に思い出そうとしてる。

異邦人の劇中劇で、ゼロが研究所に連れ戻された後のシーン。培養槽?にいるナインの元にゼロが駆け寄って、ガラス越しに手を合わせて何話してるんだろうなぁって初日からずっと気になってる。そこばっかり見てるからドムが何してるか全然見えてない。*1で、そこのシーン、今日は表情が今までと違って見えた。ずっと「悲しそうだ」って見てたんだけど、今日はゼロに対する愛情みたいなもの……慈愛?を感じた。なんだったんだろうあれ……。すごい優しい表情で、見てるこっちがぎゅって苦しくなるくらいに切なくて。間違いなく背景ではなかった。

「洗いざらい全部だ」の言い方も今日のが一番だった。その後立ち上がって、歌い始める瞬間の顔。涙を堪えるように唇を噛んでて、その仕草で左京さんの感情がぶわーーーーーって伝わる。伝わると言えば、その後の「今更恥ずかしい話でもねぇか」もそう。また下手側だったからほとんど背中しか見えない中で、スン、て切り替わる瞬間が分かる。何が違うとかはわからないのに、あそこで左京さんが気持ちを整理したことは分かる。台詞以上に仕草と表情の情報量が多い……だから定点してしまう……。だってもうあと何度見られるかわからないんだよ?!?!?! 円盤じゃ残らない、感じ取れないものを全部覚えていたい。

あと、今日はなぜかハッとなって双眼鏡を降ろすタイミングが多かった。覗かないと細部は分からないのに、レンズ越しでは見たくないなって思う瞬間。あれも不思議な感じがする。というか眼鏡かけてるから双眼鏡なかったところでレンズ越しなんだけど。原寸大で見たいのかな。特に太一が出てくるところは、無意識に目を凝らしてしまう。1幕で「バイクで行こう」って提案するところと、2幕で「俺は嫌だ」って主張するところ。今書いて初めて気付いたけど「俺っちは嫌だ」じゃないんだ。「俺は」なんだね。太一が本気で秋組を、MANKAIカンパニーを大事に思っていることが伝わってくる。

1公演として同じじゃない。今この瞬間にしかないものを最大限飲み込みたいって思ってしまう。写真じゃ全然足りないよぉ。本当にあの劇場にしかないものが好きで好きでたまらない。まだまだ終わらないでほしいけれど、もうあと2日3公演しかない。それもいつ中断されるか分からない。その儚さも含めて舞台が好きだなぁ、と思った公演だった。

どうか、千秋楽まで駆け抜けられますように。全員が笑って終われますように。

*1:今日ちらっと見たら爪噛んでた。