行く末トーキー

はじめからはじめよ

道を示す ― 舞台 刀剣乱舞 无伝 夕紅の士

半年前はあんなに寒かったのに、今では半袖で十分どころかちょっと暑いくらいだ。

観劇の記録

  • タイトル:舞台 刀剣乱舞 无伝 夕紅の士 〜大坂夏の陣
  • 日時:2021/06/26 12:00 (+ 2021/06/12 12:00)
  • 場所:IHIステージアラウンド東京

ちょっといろいろあって6/12の感想を書きそびれたのでここでまとめて書いちゃう精神。

今日がラスト1周だった! 27日のマチソワがあるとはいえなんかまだあと半年くらい回ってそうな感覚がある。

座席位置

12日が後方、26日が真ん中のドセン。ドセンはいいね。前が2席とも空いてるときがあって、それはもう神がかった見え方だった。席ガチャSSRだった。本来はこういう見え方を想定してるんだろうなぁ。

雑感

冬の陣17回に対して夏の陣は3回と圧倒的に回数が足りない(冬の陣が多すぎるとも言う)のか、なんかうまく感想がまとまらない。12日に書きそびれたのも同じ理由。

気になったことをメモに残しておく。

骨喰藤四郎

同じ刀剣男士を別の人が演じるパターン。他のキャラにもいるとはいえ、今回の骨喰は位置づけが違う。冬の陣と夏の陣に出陣した骨喰は果たして同じ個体とみなしていいんだろうか?ってのがちょっと引っかかっている。

たとえば真田丸で初めて阿吽が出てきた時の反応。冬の陣と同じ個体なら「あの時の……!」ってなりそうだけど特に何も言わない。周りも「山姥切たちの報告にあった」って補足するけど骨喰に意見を求めたりはしない。冬の陣のことを覚えてたら何かしらのリアクションはあると思うんだが……。

同一個体だけど私に描写を読み取る力が足りなかった、刀ステ本丸には骨喰藤四郎が2振りいる、冬の陣と夏の陣では世界線(円環)が違う、とかの線を考えてみたけど単純に理解度の問題かなぁ。仮に骨喰が2振りいるとしたら、鶴丸も2振りいるのか、それとも鶴丸鶴丸で別の説を取るのか。

時間を置いて少し考えてみると、天伝から无伝まで、本丸の中ではそこそこ長い時間が経っている=骨喰も大まかな部分しか覚えていない、っていう説もありかなと思った。史実上はひと繋がりの出来事でも、別に続けて出陣しなきゃいけない訳でもない。天伝(冬の陣)から帰還→別の時代に出陣→夏の陣で歴史改変の気配を察知→无伝、というのも十分ありうる。

骨喰と鶴丸はキャス変とはまた違うあり方だからどう解釈していいのか持て余す部分がある。風のうわさで「特に意味はない」と聞いたことはあるけど、同一個体とみなすには違いすぎる。

秀頼様の記憶

冬の陣で宗三が言うには、刀剣男士が当時の人物と接触したとしても、男士が去れば記憶からは消されるらしい。夏の陣の秀頼様は確かに一期一振との会話について触れたりはしなかったから、覚えているとも、いないとも取れる態度だった。腰に一期一振差して最終的にそれで解釈頼むのは刀剣男士の彼を覚えてたらできないことだと思いたいけど……思いたいけど三日月と高台院を見てるとあながち「ない」とも言い切れないのがまた……。

実際どっちだったんだろう。記憶が消える条件が「その時代に刀剣男士が存在しないこと」であれば、冬の陣の後も真田ペアがいたから秀頼様の記憶は保たれる。「接触しないこと」であれば消えてしまうかもしれない。すごく微妙なライン。

まんばちゃんの台詞

最後、空に浮かぶ三日月をバックに「失う覚悟はできている」の台詞がもう一度流れるわけだが、あの台詞の一番大事なところは「俺だけじゃない。あの本丸の皆がそうなんだ」っていうまんばちゃんからの信頼にあると思ってた。まるっとカットされてる。まんばちゃんも三日月と同じように本丸の仲間を信頼してて、たとえ大切なものを失おうとも(自分が失われようとも)、あの本丸の皆なら前を向けるはずだと考えている。なんでそこ切った?って最初見た時から気になってた。

陽伝

悲伝が変化した後のタイトル。その直前に「ずいぶん煤けた太陽だ」が来て、悲伝の大千秋楽で約束の中身が「強くなった俺が相手になってやる」に変わったってことは、大まかな流れは悲伝と同じで、最後の一騎打ちだけ時の奔流の向こう側から極んばちゃんが三日月に勝ちに来る……みたいな流れだったりしてな、と突然思った。三日月が消えてしまう未来は変わらないけど、天伝で「覚悟はできている」って言い切った強さをそのままにきちんと見送って、次の約束をせず=三日月が円環にこだわる理由を消して、今度こそ前を向いて歩いていくんだ、的な。

如水オルタが「以前の円環では真田十勇士だけだったが……」と言うからには、三日月は過去(の円環)にも大坂夏の陣に出陣したことがあるはず。今回の円環だけの要素つまりねね様との出会いと別れがこの後の話にどう影響してくるのか気になる。

拍手

これは話の筋とはあんまり関係ないことではあるんだけど。

4月の末に見た時と、6月に見た時では作中での拍手のタイミングが微妙に違った。

客席の反応が変わるのはロングラン公演の醍醐味とはいえ、大回転後の拍手はさすがにセンスがないように感じた。あそこは並み居る敵を全て(しかも単騎で)討ち果たしてようやく一息ついたっていうシーンで、そこに別の音、しかも客席からの=舞台上には存在しない音が混じるなんて野暮だと思うんだが……。確かに凄まじい殺陣ではあったが、称賛したいならカーテンコールで拍手をすればよく、静寂をぶち壊していい理由にはならない。大げさに言えばあのタイミングで着信音が鳴るのと同じレベルで不快だった。

12昼はあって、26昼はなかった。27はマチソワあった(配信で確認済)。他の日は分からない。5月の配信は買うだけ買って見逃したので不明。いつから増えたんだろ?

この「センスがない」「野暮」という感覚をどうにかして他の人に伝わる言い回しに変換したいと思ってたら12日から2週間以上経ってしまった。客席の反応がダイレクトに伝わるのが舞台のいいところとはいえ、なんでもかんでも即座に返さなきゃいけないものではない、と思うがそれもまた違うのかな。よく分からん。