行く末トーキー

はじめからはじめよ

ネタバレしかない映画刀剣乱舞の話(後半)

最近なんか忙しいんだ!!!!!なぜ!!!!!!

でも映画館には通っています。あと大展覧会にも行ってきました!明日も映画館だ!

ネタバレなしのダイマ

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前半

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タイトル通りどんどこネタバレしていきますよ!!!!!

見てない期間の話

1週間かけて関連書籍やら他の人の感想やら雑誌記事やらを読み込んでから2週目に突入しました。1週目にはわかってなかったのが↓の部分かな…

  • 映画本丸の初期刀は山姥切国広(オフィシャルガイドブックP29)
  • 1回目の出陣から帰ってきた後の三日月と鶯丸の視線は、不動をたしなめようとした鶯丸・それを止めた三日月(シナリオP29・小説P46)
  • 審神者の代替わりについて、骨喰以外の刀剣男士は存在を知っているらしい(自分の本丸で起きそうだとは思っていなかったっぽい?)(シナリオP82)

2つ目な!!!!!!!これ初見時からめちゃくちゃ意味深なカットだなと思ったし2回目以降(オチがわかった状態)でもなんかの伏線だと思いこんでたから拍子抜けした!!!!!!!それだけかい!!!!!!

うちの本丸の鶯丸も映画本丸と似たような立ち位置(留守居役)だと思ってるんだけど、うちの鶯丸はあの場面で不動に注意しない…というかむしろ「じゃあ俺の茶も淹れておいてくれ」くらいは言いそうだから本当になんもなくてびっくりした。これもまたとうらぶの面白いところだ…。本丸の数だけ刀剣男士の物語が生まれる…。

大展覧会の話

入場するまでめちゃくちゃ寒い。 しかも今日は風が強かったから本当に鼻水が止まらなくて大変だった…。本丸博を思い出した。あれからもう2年…2年?!

コンテンツはものすごく充実しててもう写真撮影がはかどりましたね…特に衣装! てっきりガラス越しかと思いきや実物が触れる距離(※触っちゃダメだし触ってません)にドーンってあったのでそこでもう感動しました。質感まで肉眼でばっちりわかるし、マジックテープバリバリしてるところとか撮影中に傷ついたところ(甲冑部分)まで舐め回すように見たし写真も撮りまくりました。あ~~~~~~そこバリバリしちゃう?!みたいなところが結構あるので、見に行く人は背中側からも見てみるのおすすめします。その他のおすすめは山姥切国広の布。頭の部分にウィッグ固定用のピンがついてるところです。場所を確認してから映画を見ると確かにそこ止まってる感あるわ!となって楽しい。あと不動くんのシャツはドゥエボットーニ(襟元にボタンが2つあるシャツ)でした。おしゃれかよ…。

本体も展示されててHAPPYです!欲を言えば刀身が見たかった…! 登場する刀は薬研と鶯丸(と倶利伽羅江)以外全部実物を見たことがあるので記憶と比較したかった…!でも、実際に撮影でガツガツ当てて出来た傷なんかもばっちり残ってて感動しました。あ~~~~~これをみんなが~~~~~~~~! 鐺が大体剥げててちょっとキュンとした(?)

...これ展覧会だけで記事書いたほうがいい気がしてきたので残りのコーナーはまた後日書きます! 明日も行くしな!

刀剣男士たち

前半は三日月と山姥切国広さんだけだったので残りの刀剣男士行くぜ~! じっくり書いてるとまた記事が変わっちゃうからさくさくっといきます。ごめんな!

薬研藤四郎

今回のキーパーソン。パーソン...?

というかドアップにしたときの顔面が完璧すぎて素晴らしいなと思います。舞台でもそうだけど、なんなんだろうね...。顔が強い。

燃える安土城を見ながらふらふらと前に歩き出すときの瞳の輝きが本当に好きで、見るたびに凝視してしまう...。絵面が視線を捉えて離さないから本当にすごいなと思います。

刀ステに比べると、歴史を守ること(というか光秀の存在?)について思うところがあったんだな~っていうのが見えてて、彼も彼なりに悩んだ形跡がわかるのが好きです。他の刀剣男士と比べると達観してるけど、やっぱり自分の中で「光秀は主の敵」という思い?と「歴史を守る」という使命のぶつかり合いがあったんだな~と。

へし切長谷部

へし切長谷部」というキャラクターが持つ振り幅ってほんとすごいよな。今作もギャグからシリアスまで全部担当してるしめちゃくちゃおいしい見せ場があるしで業務用お得パックみたいな男だった。

燃える本能寺や安土城を見上げてるときの表情の差がすごい好きです。シナリオブックに載ってるまーしー氏のコメントを読んでから見るとほんとうにグッとくる。これはぜひ買って読んでください(何も隠さないダイマ)。

長谷部の一番好きなシーンは、秀吉の忍びたちに襲われながら叫ぶ「どうして信長を...!」です。長谷部は忠義心が篤い男だから、秀吉が信長を裏切るという心理が多分わかんないんだろうな~って見るたびに思う。別の視点から考えると、秀吉は長谷部にとってある意味うらやましい立場にいるのかもしれない。主(=信長)に最も信頼された部下(=秀吉)っていうのは、長谷部が一番欲している立場なんじゃないかなぁ。それをなぜ手放すのかがわからないんだろうなーって思っています。違ったら怖いな!

日本号

公開以来、いろんなところで日本号の女が増えていく音が聞こえますね!わかる!

今作では長谷部のサポートに回りがちで、日本号自身が注目されるところがそこまで多くないのですが! 彼の「抜け目ない男」っぷりが見えるシーンが!ありまして!

3回目の出陣(三日月を迎えに行く出陣)から帰る時、みんなが水晶玉を取り出すところの日本号さんをよく見てみると、彼は胸元から水晶玉を取り出そうとしてるんですよ。ここ気づいた時は心が「あ”~~~~~~~~~~~~~!」ってなった。2回目の出陣中は尻ポケット?に入れてて(小説によると腰のポケットらしい・P158)、走り抜けた骨喰に奪われてます。

今度は奪われないように場所を変えた...のでは...????あ”~~~~~~~~~~~~~!(思い出しあ”~~~~~~~~~~~~~!)

ちなみに山姥切国広さんは上着の内ポケットのままっぽいです。このさりげない描写でもうなんか静かに興奮しましたね~~~~~~! 三日月のことも本丸だと思ってるけど、また万一の事態が起きないように警戒は怠らない抜け目のなさ! 最高! 勘違いだとしても私の中ではそうなったんで大丈夫です!(?)

骨喰藤四郎

美少女

ワイヤーアクションが一番多かったのでは? っていうくらい飛びまくってましたね。主に眉毛がもうちょっとなんとかならんかったかと思わなくもないんですが、顕現したてでまだいろいろわかっていない純粋な感じがとても好きです...。言葉は発していないけれど視線が何かを訴えようとしてるところが多くて、まだ自分の気持ちをちゃんと言葉にすることに慣れてないんだな~とほのぼのします。これから本丸での記憶がどんどん重なっていくといいね!

何もわかっていないからこそ三日月の本音に一番近い言葉を聞けて、それを受けて自分がどうしたいかを決めた(「戦う理由がわかってきた」)ことで三日月を助けたっていうめぐり合わせが素敵。このポジションは骨喰じゃなきゃ埋められなかっただろうからおじいさん審神者本当にナイスです。

不動行光

不動くん成長したな~~~~~~~!

うちの不動くんは極めて久しいので、このビジュアルの不動くんがもはや懐かしい。それはともかく、本能寺に出陣してもちゃんと任務を果たせる不動くん、なかなかレアで感動しました。でも割り切れていないところがすごい...不動くんで...! 薬研ほど達観はできないけど、取り乱す段階は越えたというか。この危ういバランスがとてもかっこいい。

小説を読んでさらにびっくりしたのが、本丸で寝てるシーンが寝たふりだと書いてあるとこ(P54)。同情されたくなかったから、ってある。なんかこの...そんな無理して強がらなくても...!ってなってしまう。つらいならつらいって言ってもいいのになぁ。でもこの不動くんは自分で乗り越えようと頑張ってる不動くんなんだろうなぁ。強い。

不動くんは今回の歴史(信長は安土城で自刃)を知っていたのかどうかは、関連書籍を読んでもわからないままです。でも知っていたとしても、彼はそれを言わなかったんじゃないかな~ってところで落ち着きました。蘭丸が命を賭けて開いた道だから、自分もそれに殉じよう、みたいな。

鶯丸

世界一かっこいい「命が惜しいなら退け!

色んな意味で「うちの本丸」とは一番違う刀剣男士だなって思う。でもそれがいい...! 鶯丸の魅力再発見!

留守居役なので出番は本丸だけなんだが、この人が本丸にいるから安心して出陣できてるっていう雰囲気をびしびし感じた。あと全然歩かない。映画中で20歩~40歩くらいしか歩いてるところが映ってない。でも抜刀してから斬りかかるまでがめちゃくちゃ速い。飛んでる。「留守居役を甘く見てもらっては困る」って言ってる後ろの不動くんが少しびっくりしてるのがかわいいポイントです。

この鶯丸は大包平観察日記を付けなさそうだなって思うんだけどどうだろう...。あんな顔してしれっと書いてたらそれはそれでおもしろいなぁ。

考察とか

ここからはいろいろと考えたこと!

審神者の代替わりと初期刀

公開して間もないころ、TLでは「映画本丸の初期刀は誰か?」っていう考察をよく見た。荒牧さんは「初期刀のつもりで演じた」ってコメントしてるから、この本丸では違うんじゃないか?ってところが発端だったのかな。オフィシャルガイドブックで「初期刀は山姥切」って明示されたからこれ以上は広がらなさそうなんだけども...。最初から山姥切国広のつもりで作ったのか、それとも荒牧さんが「そういうつもり」で演じたから後付けでこうなったかはもうわかんないんだろうな~...。

初期刀は山姥切国広じゃない派でよく見かけたのが「審神者と山姥切国広の距離が遠すぎるのでは?」っていう疑問だった。確かに、帰還の報告を~のシーンで「ぞろぞろ顔並べても鬱陶しいだけだ」って言ったり、刀剣男士全員を大事にしそうなおじいさん審神者が代替わりを迎えるにあたって山姥切国広に何も言わない、山姥切国広も何も言わないのは不自然だったり、思い当たる部分は結構ある。尺の都合でカットされた...っていう大人の事情は置いといて、なんか引っかかるなーって感じるのは確かだ。

でも小説やシナリオで2回目の帰還直後(鶯丸「始まったんだ」のあたり)の描写を読むと、もうちょっと深読みできそうだな!って気づいたのでちょっとメモしておく。根拠は何もないよ!

名付けて「あの本丸は過去にも代替わりが起きてるんじゃないか」説~!

例のシーンをシナリオ(P82)で確認するとこうなる↓

鶯丸「みな、始まったぞ!」

山姥切「何が」

鶯丸「ついに始まったんだ」

長谷部「だから何がだ!」

鶯丸「審神者の代替わり」

一同が「!」となる。

骨喰「?代替わり?」

日本号「どういうことだ?」

同じシーンが小説(P162)だとこうなる↓

審神者の代替わり」

全員が唖然とする。

「…...代替わり?」

骨喰がやや首を傾げて、不思議そうに訊き返した。まだ本丸に詳しくないので、さほど驚いてはいない様子だ。それで残りの四振りも我を取り戻した。

日本号が怪訝そうに質す。

「どういうことだ?」

この描写から考えると、審神者の代替わりっていうのは映画とうらぶの世界で初の出来事ではないっぽいことがわかる。かと言って刀剣男士が顕現したら皆知ってることでもなさそうで、骨喰と日本号はよくわかっていない様子に見える。ちょっと前のシーンで不動が「主はどうしたんだ?!」と驚いてるから、不動もわかってないっぽい。逆に言うと、代替わりと聞いて驚くだけで訊き返しはしなかった山姥切国広・薬研・長谷部は代替わりがどういうものかを知ってたんじゃないか?ってことになる。

...てことは、この本丸が過去に一度(かそれ以上)代替わりをしていて、おじいさん審神者は少なくとも二代目審神者、ってことになりませんかね...? ならんかな...。書いてて自信なくなってきた...。

そう考えると、初期刀が山姥切国広でも特に違和感がないように思うのですよ。

山姥切国広・薬研藤四郎・へし切長谷部・鶯丸はおじいさん審神者よりも前にこの本丸を統括してた審神者によって顕現された刀剣男士で、山姥切国広が初期刀だったとしたら。山姥切国広の性格を考えると、おじいさん審神者に代わってからも初期刀の立場を使って前に出ようとはしなさそうだし、おじいさん審神者もそれを慮っていい感じの距離を置きそう。長谷部は長谷部で「今はあなたに忠義を尽くしますよ」という姿勢を崩さないだろうし。今の本丸で三日月が近侍になっているのは、おじいさん審神者が顕現した刀のうちでは古参だから?とか。

何より、おじいさん審神者が薬研に「光秀のことは守るべき歴史のひとつに過ぎない」って言うかな?ってところがひっかかってて。言ってることはまったく正しいんだけど、もう少し柔らかく言うんじゃないかな~...「過ぎない」って結構キツい言い回しはしないような...。だからこれを言った「主」はもしかしたらおじいさん審神者ではなかったんじゃないか?ってところまで考えが広がりました。

どうだろう? 大人の事情の一言でばっさり解決しそうだけど、こちとら4年もとうらぶの中身の無さを空想で埋めてきてるので...考えずにはいられないんですよね。う~~~んどうなんだろう。

「俺なのだ」

2回目の出陣前、階段のシーン。ここで三日月が言う「俺なのだ」が未だにどういうこと?ってなってる。主に謝らせてしまった責任は俺にある、っていう文の一部なのかなぁ。なんだろう...なぜ三日月がここまで思いつめてるのかがわからないんですよ。

この前のシーンで「信長は安土城で自刃した」っていう話をして主を動揺させたから? 代替わり前の危うい状態を作り出してしまったから? ...なんかどれもしっくりこない...。

三日月はこの出陣で折れるつもりだった説もちょこちょこ見かけたけど、それは「刀剣乱舞」という世界ではありえないんじゃないかな~って思っています。三日月は隊長として出陣してるので。「刀剣乱舞(ゲーム)」的には「隊長は破壊されない(重傷になったら本丸に強制帰還)」んですよ。だから、三日月が本当に折れたかったなら、別の刀剣男士を隊長にしなきゃならない。それも踏まえると「俺は今回で近侍を降りるつもりでいる」っていうのが「代替わりを終えるまでは絶対に生き残る」宣言にも見えてくるんですよね...。ゲームの設定がどのくらい生かされてるのかがわからないからこそ、このシーンが読み解けなくてうんうん悩んでいます。

まぁ、ボロボロの状態で本丸に強制帰還→本丸戦のさなかで折れる(本丸戦が出陣扱いになるか微妙)っていうルートならギリギリ成立しそうだし、ゲームの事情なんか知ったこっちゃない!ってぶん投げられてるなら受け入れるしかないんですが。

まーたこんな時間だよ~~~~! 前半・後半、って書いたけど、まだ「豊臣の刀としての三日月宗近」とかそういう話をいっぱい書きたいんだよ~~~~~!でも眠いんだよ!

気が向いたらまた書きます!今回はここまで!