行く末トーキー

はじめからはじめよ

冬は ― MANKAI STAGE A3! WINTER 2021

東京公演お疲れさまでした!

鑑賞の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE A3! WINTER 2021
  • 日時:2021/05/30 13:30
  • 場所:TACHIKAWA STAGE GARDEN

座席位置

3階センブロ。5回目、そして現地ラストにしてようやく頭が被らない席だった。傾斜のかかり方は1010の2階と似ていて、高さや距離感はTDCの3バルくらいのイメージ。舞台後方に出る映像がちょっと切れる。5人の名前が並んでる時に一番上が見えない程度だからそこまで気にならない……かな。配役だったり台本の文字だったりだから見えなくても音で補完できる。

足元が少し寒かった。上半身は普通なんだけど、床近くを始終冷たい風が流れてるから、冷え性の人は何か対策した方がよさそう。サンダルではつま先がひえひえになると思う。

雑感

「冬」という季節の捉え方がすごくいいなと感じた。原作からそうなんだけど、ステオリジナル?部分やエンジェルスノーの歌詞も合わせるとさらに彼らの担う季節が「冬」であることに納得できる。

冬って、一般的には寒くて冷たくて、何もない季節だ。けれど地面の下では次の季節に向けて着々と支度が進んでいるし、寒いからと身を寄せ合える季節でもある。A3!の冬組はこの2面性がうまく使い分けられている。表向きは互いに気を遣い合って、心地よくも何も起こらない距離を維持している。でもそれだけじゃなくて、ちゃんと前に進みたいと思う心も持っている。なんかなー、今回の冬単で、この内側の心がすごく伝わってきて嬉しかった。

東さんの「好きだよ、今好きになった」って台詞が、冬単の象徴かもしれないと思う。丞さんがドライブに誘う前から東さんが海を好きだったかは分からない。真実がどうであれ、多分2幕冒頭の東さんなら、丞さんに気を遣って「好きだよ、ありがとう」で終わらせたんじゃないかな。そこに「今好きになった」を付け足すことで、東さんなりに前に進めたことを表現したかった……と私は感じた。ずっと過去に囚われて前に進めないまま、心のどこかは真夜中に置き去りにされていた東さんが、やっと「今」そして「変化」を受け入れた。すごく短い台詞だけどたくさんのことが詰まってる響きだ。

ゲームだけをやっているとどうにも掴みづらいところがあるからなおさら、冬組の解釈は舞台を見てようやく完成する感覚がある。旗揚げからしてテイストが違いすぎて「なんだこれ?」ってなったしね。なんで劇団7不思議なんていうファンタジーを入れなきゃいけなかったのか、彼らが何に躓いていたのか、何を乗り越えなければならなかったのか。第3回公演でようやく「距離感」っていうキーワードが出てきて、どうにか1つのチームらしくなる。このまだるっこしさこそが冬組らしさでもあるんだろうな。

劇中劇の話

ミステリ

やっぱり静馬は笑ってないと思うんですよ。

上から見ると志岐と鷺島の体格差がよりくっきり見えて志岐様の小ささが愛しくなりますね。

真夜中

千秋楽だからっていろいろ盛るんじゃないよ。

泉は紙袋ごと玲央を突き刺してたし、浩太は最後に「馬鹿野郎」って言うし……