行く末トーキー

はじめからはじめよ

0.5の狭間 ― 舞台「戦刻ナイトブラッド」

なんつーか…あっという間だったな…。

観劇の記録

座席位置

前方の下手。18日に見たのとほぼ同じ席だった…。偏りがすごい。収録用カメラのお兄さんが近かったです。

雑感

なんか…。どこを振っても何も出てこなくて、自分でもびっくりしている。昨日あれこれ書いた上で、自分は製作者が想定する範囲から外れたんだと思いながら見ていると、ちょっと寂しいような気分だ。トンチキとして笑いに徹することもできず、かといってのめり込むほどの熱意も持てず。板の上との繋がりが断たれてしまったみたいだ。

見てるときは楽しいんだけど、終わってみると、何も残っていないことに気づいて愕然とする。ここに砂金があるはずだーーーーって夢中で笊を振っていたのに、気づいたら水しか残っていないときの感覚に近い。

今日は、原作ってなんだろうなぁ、と考えていた。

舞台のストーリーは原作ゲームとは全然違う。アニメのが近いかな。どこかで「アニメを原案とした」って言ってたような気がしたけどどこだかは忘れてしまった。だからこの作品は、ゲームを原作としたアニメを原作とした作品…?になる。遠回りがすぎる。

そもそもこういう考え方が違うのかもしれない。ゲームが発表されて、推しさん(と何人かの舞台でよく見る俳優さんたち)がCVの中にいて、マーベラスが制作陣に含まれてると知ったときから、いつか舞台もやるんだろうなぁと想っていた。だから舞台化が発表されたときは「やっぱりな~」とあまり驚かなかった。だからこの作品は、予め舞台になることを決められていたものだ。ある作品が人気になったから舞台化という流れではない…と思う。見当違いだったらごめん。となると、原作というものの捉え方も違ってくるんじゃないかなぁ。

舞台を見ながら、きっと「こういう要素を入れてくれ」とか「ここは見せないように」とか、いろんな制約があったんだろうなぁ、と思った。キャラの見せ場、歌、ストーリー、結末。そういう制約を満たしながらギリギリを探っていった結果だったのかもしれない。でもその結果がこれだったとしたら、原作というものが作品の枷となるばかりに思えて、少しさびしい。原作を補い、また新たな世界を作るのが2.5次元舞台の面白いところだと思っているから、枷だと感じたのは違うと、自分の思い違いだと、信じたい、なぁ。

2次元の原作と3次元の舞台、その間に生まれた0.5の狭間には、どんな夢を見たらいいんだろう。

その他

とまぁなんかすごくネガティブな話を書いてしまったんだけれど、見てる最中は結構笑った。

特にあの日替わり…w 千秋楽だからかてんこ盛りバージョンだった。昨日と同じ「おまんじゅうに見えるだろう、官兵衛」から始まって「黄金虫に見えてこないか、半兵衛」「私に似ていると思わないか、利家」と全部回してきた…w 半兵衛が「黄金虫について何も知らないんだけど!!!!」とめちゃくちゃ焦ったあとで「黄金ってる~~~~~!」のゴリ押しで来たときに腹筋が崩壊した。やっぱここ全部円盤にほしい。「俺の番!!!!!!!!」

あとTAKAさんが勢い余っちゃったあれね…w ちょうど下手で見てたからタックルする瞬間も全部見てたんだけど、まじでみんなガチ笑いしてた。かわいい。

あと昨日の上杉カテコを覚えていたせいで、特に笑う場面でもないダンスシーンで結構ふふってなってた。あ~ここの振り昨日荒牧さんが前ちゃんさんをぽかぽかやってたやつ…ちゃんじんさんが蹴ろうとして「蹴るな」と言われてたやつ…w 回数見るとこういうところに笑いが生まれてしまう。

あと喧嘩なw ついに座長を巻き込んでいった…w あれはどこまでネタ合わせしてたのか…w 笑いへの意欲が高すぎる上杉軍、かわいかったです。

カテコといえば、きしたくさんが喋ってる時に、織田軍がじりじりと寄り集まっていくところがかわいかった。横田さんと松本さんがその前からちょこちょこ絡んでて、そこの2人がくっつく→萩尾さんが引き寄せられる→くぼひでさんが近寄る→4人くっつく、という流れがとてもかわいい。近づいた結果刀の柄が肘にぶつかってる横田さんもかわいい。

これで上杉の夏もおしまいですね~。始まるときはどうなるかと思ったけど、意外とどうにかなったし、あっという間だった。

平成最後の夏は、上杉の夏でした!(今週のお題「平成最後の夏が来た」に乗っかるスタイル)