行く末トーキー

はじめからはじめよ

想像力というもの ― 舞台「戦刻ナイトブラッド」

ちょっと先に事情を説明しておきます。

うちの山姥切国広、無事帰還しました。

察して

観劇の記録

ということで……あの……衝撃が大きすぎまして……感想が……飛びました…。ごめんなさい……。

座席位置

前方の上手。前回見えなかったところがちょうど補完できた! あとひたすらに近かったので、みんな汗すごいな~とか、下にある照明がグリグリ動くの目玉みたいで怖いな~とか考えてました。

雑感

先週見たときは、弱ったときに食べるおかゆ(オオバコは入っていない)みたいだな~と思った。ちょうどミラステミラステミラステと消耗しきってた頃だったし。

で、他の人の感想記事も読んで、あらためてこの舞台は想像以上にトンチキだなぁと実感した。多分作っている人や演じている人はみんな真面目に取り組んでるんだと思う。でもそれが余計に、ちょこちょこ出てくるギャップを広げているというか…。全力でトンチキを繰り広げようとした結果のトンチキは手放しで「めっちゃトンチキっwwwwwwwwwwうけるwwwwwwww」って書けるけど、この作品は多分そうでないだけに、トンチキと書くのをちょっとためらった。今でもちょっと申し訳無さ半分で書いている。評価が低いわけではないけれど、多分これは想定された受け取り方じゃないんだろうなぁと思うだけに、これ言って大丈夫かな~…と恐る恐る書いている。

でもなんか、このトンチキさ、どっかで見た覚えがあるんだよな…と先週からずっと考えてて、今朝たまたま見た夢でようやく思いついた。

これ、テーマパーク的トンチキさだ。

数年前に、とあるテーマパーク*1に行ったときの話だ。そのテーマパークには、できた当初に何回か行ったきり、確か10年ほど(当時)足を向けていなかった。縁あってまた行くことになって、現地に着いてみて、なんか思ってたんと違う…。とがっかりしたことがある。

記憶の中のテーマパークより狭いし、アトラクションなんてどれもあっという間に終わっちゃうし、ちょっとでも高台に出れば外側が見えちゃうし、どれもこれも作り物くさい。前に来たときは、いくら遊んでも遊び足りなくて、家に帰るのが本当に嫌だったのに。

でも考えてみると、テーマパークそのものは全然変わってないんだよね。変わってしまったのは自分の方で、前に来たときに感じた広さや楽しさは、自分の想像力が作り上げたものだったんだと思う。どんなハリボテであっても、私が見ればそれは本当に魔法のお城だったし、未開の地への冒険だったし、未来にあるかもしれない素晴らしい技術だった。それに気づいた時に「ノスタルジィ」という感情の本質を掴んだ気がするけどそれはまぁここの本質ではないので置いておくとして。

戦ブラの話に戻るね。

戦ブラを見ながら、あのときに感じた自分の変化をもう一度なぞってる気分になった。多分本当に思い入れのある…うーんなんだろう、のめり込むほどに作品やキャラクターを愛していたら、ものすごく再現度の高い、素晴らしい作品なのかもしれない。けれど私の想像力は、この作品を補うには少し足りない。だから、補うべき部分が補えず、ただのギャップとして浮き彫りになった結果「トンチキ」としか表現できない。

簡単に言ってしまえば、私は製作者が想定する受け手の範囲から外れているということになる。製作者が全力で夢を見せようとしているところに茶々を入れる存在だ。作る側の立場で考えると、なかなか嫌な存在だなぁと自分で自分が嫌になったりもした。

けれど、作品として一度世に出された以上、それをどう解釈するかは受け手の自由でもある。そこの差分がどうにも苦しい。「トンチキで面白い」と思った自分を受け入れきれずにいる。

上杉の話

新宿の上杉が一段落ついたので、天王洲の上杉の話を書くね。

めっちゃかわいい(真顔)。あとよく考えると深い。

なんかの感想で「謙信公が歌っている方向」に注目した話があって、それを踏まえてもう一度見たら、確かに「stand up!」や「rise up!」と歌う方向が、(謎に踊っている)兼続であったり、駆けていった景勝に向き続けてることに気づいた。観客が立つ場面ではなかった(それはそう)(まだ戦ブライブ引きずってる)。あれは彼なりの励ましとか見守りの意味もあったのかなぁ。でもやっぱりあの踊りは不思議な気分になる。兼続の草摺に刀を固定するベルトが付いてるのを発見したりした。

あと、景勝と兼続が「承知しました」って言うシーンが2箇所あるんだけど、1回目はバラバラだったのに2回目は揃う、というのが、2人それぞれの成長を表してるのかもしれない。でもそのシーンを見ながら私は「上杉のお返事と言ったら「御意」だろ?!?!」ってなってるのでなんかちょっと違うかもしれない。

兼続と景勝、ゲームの中では幼馴染的位置づけかなぁと思ってたけど、舞台で見ると教育係と後継ぎっぽかった。どっちが近いんだろう(Wikipedia見ながら)。2人の手合わせで景勝が倒れ込んでしまった後に、ため息をついてから、かなり心配そうに見てた。兼続は兼続なりに、景勝を強くしたいんだなぁというのがよくわかるシーンだった。

推しさんの話

今回一番?不思議だなぁと感じたのが、景勝を見てる時に「推しさんだ~」ってならないところだった。今回はじめましての方々がそうならないのは当たり前なんだけれど、あの座組の中では誰よりも顔を見てきているはずなのに、景勝を見ても推しさんと結びつかない。前ちゃんさんや一慶さん、きしたくさんは「あ~前ちゃんさん歌うまいな~」とか「一慶さん肌真っ白だな~」とか「きしたくさん汗すげぇなぁ」みたいな野暮ったい感想を持つ。でも、景勝に関しては「景勝汗すごいな」とか「あ、笑った、笑顔の景勝くんめっちゃかわいい」みたいに、景勝に対する感想みたいに浮かんでくる。この違いはどこから生まれてくるんだろう?

髪の毛がサラサラでいいですね。初登場シーンでかぶってる布*2が殺陣の最中に落ちるの、計算でやってるんだろうけど、どう見ても美しくて、ホォウってなる。ため息な。

あと最後に座るところ、無駄に色気があって好きです。足がまっすぐじゃなくて、横に流してるんだよな。多分段差の高さの都合なんだろうけど、あの流した足にものすごく色気を感じています。

落ちる話

公演期間も終盤だからか、衣装の細かいパーツが3つほど落ちてしまってた。全員がフォローして拾っていくからすごい。

景勝くんの髪飾りが秀吉との殺陣の途中で落ちて、結月が拾ったのはもう景勝ルート確定でしょ?!?!って心の中の過激派が叫んでた。拾ったまま豊臣のお城に行っちゃったじゃん~~~~返してないじゃん~~~~~返すために云々で景勝くんルート…。正規の話ではないからしょうがないんだけどね。

今回はフォローしあってたから大丈夫だけど、明日は何も落ちないといいなぁ。

豊臣軍の話

神か。

日替わり、今日は「おまんじゅうに見えるだろう、官兵衛」だった。石は固定なのな。

つぶあんかな、こしあんかな…フンンンンンンン!!!!!!!

↑の官兵衛がどうしても頭から離れない…。TAKAさんはアイドル?の人で、見た目とかからクールな人だと思ってた+官兵衛もどっちかというと智将のイメージだったからこのギャップが本当にツボ。自分ではどうしようもないと悟ったのか、「ちょっと半兵衛」と呼んだときの「え?」も素っぽくて笑った。確かに三成も元気になるわ。

てかここの日替わり、円盤に残ってくれないかなぁ~~~~~~…元気がないときに見返したい。

カテコの話

また一慶さんと推しさんのCVペアだった! うまいこと周期に乗れたっぽい。

カテコで見ると「あ~~~~推しさんだ~~~~(にこにこ)」ってなる。なんだろう、表情の差なのかなぁ。

で、上杉の3人がわちゃわちゃしてて、はずみで衣装がちょっと取れたのも笑った。かわいい。ちゃんと「踏むな」とか「殴るな」とか「押すな」っていう前ちゃんさんかわいい。そこに甘えていく推しさんとちゃんじんさんペア…。期待してるって言われてたけどちゃんと寝てな?

その後の一慶さんのやりづらさと、その時拾ったパーツ(秀吉の衣装の一部?)のやり取りで「ありがとうございます」が「よろしくおねがいします」になったのでまた笑った。あと「あと1日2公演」を言えない2人…(荒牧「あと2日」一慶「あと1公演」)。かわいい。わちゃわちゃしてるのを見ると無条件に幸せになる。

そういえばカテコでちょっと不思議に思ったのでちょっと訊いてみたい。

はけ際に手を振ってくれる人いるじゃん。そういう人に対して手を振り返したりってします…? 私は、前方席に座ってたらなんとなく振り返す人です。でもよく考えたらこれ反応欲しがってる厄介ファンみたいじゃん!ってようやく気づきました。いやなんか…返しちゃうんだよ……確かに推しさん(と一慶さん)の視線の軌道に乗れたっぽくてテンション上がったけど!そういうんじゃなくて!お辞儀を見れば軽い会釈を返すし、手を振っているのを見れば振り返しちゃうんです! 深い意味はない!

どっちですか?振り返す?振り返さない?

ではー!

*1:バレバレかもしれないが固有名はここで関係ないので伏せておく

*2:布オオオオウ ※隣のとうらぶを見ながら