行く末トーキー

はじめからはじめよ

錆色のアーマ 感想

錆色のアーマ見てきましたー! 行くかどうか結構ぎりぎりまで迷ってたんだけど輝馬さんの「美形!俺美形だって!」のテンションに釣られていつの間にかチケットを用意してました。いつも通りネタバレ満載です。

観劇の記録

  • タイトル:錆色のアーマ
  • 日時:2017年6月11日 18時~
  • 場所:AiiA シアター Tokyo

前提

とりあえず公式サイトのトップページを見てから以下の感想を読んでほしい

www.nelke.co.jp

少し前の記事で「原作を予習してから舞台を見に行く」と発言したけれど、アーマは逆2.5次元ということで原作がない。むしろ舞台が原作となってこれからいろいろなメディアに展開されていく、らしい。どういう展開をされるかはわからない。ということで私が観劇前に知ってたのは以下だけ。

  • 輝馬さんが美形である
  • 主演はEXILEの人である
  • 増田俊樹さんは加州清光(とうらぶ)とか蔵王立(防衛部)とかの中の人だけど舞台俳優でもあるらしい
  • 神里さんがいる

公式サイトのあらすじを読めば織田信長とか一向宗とか、歴史的な面で予習すべきポイントはいくつかあった。けれど、あえて何もせずに見に行った。キャラの名前と顔も一致させてない。その状態で見に行って何を考えるのかちょっと知りたくなったからあえて遠ざけていた面もある。

トーリー

文章まとめるの面倒なので箇条書きで! 若干順序が違うかもしれないけどまぁこんな感じだったよということで。

  • 雑賀衆(さいがしゅう)が信長の城に攻め込むが捕まる
  • 光秀によって処刑されそうになるが孫一(まごいち)が賭けを持ち掛ける
    • 遠くの枝を撃ち抜けたら信長の家来になるオアダイ
  • 賭けに勝った雑賀衆は信長の家臣となる
  • 顕如(けんにょ)と数珠坊が結託して信長に反乱しようとする
  • 信長は↑のたくらみを防ぐため比叡山を討つことにする
  • 招集された雑賀衆。孫一はこの機に乗じて信長を暗殺することを決意
  • 雑賀衆は正面から切り込み、本陣のすぐそばまで来るが数珠坊の罠にはまってしまう
  • 信長が自分で用意していた伏兵たちと共に罠に切り込み数珠坊の首をとる
  • 激高した孫一が信長を殺そうとするが弾切れで失敗する→捕まる
  • 光秀がひとり幽閉されている孫一のもとを訪れ、孫一が信長を憎む理由を知る
    • 異国から流れ着いた仲間・姉(サラ)と共に暮らしていたところを信長に襲われ、姉が死んでしまったから
  • 信長の過去回想
    • 青い目の女(=サラ)に世界の広さを教えられ、世界を統べるものを目指すようになった経緯
    • サラは何者か(顔に刺青のある僧侶)によって殺されてしまい、その反撃の過程で孫一の村が失われてしまった
  • 顕如は光秀をそそのかし、信長を暗殺するよう仕向ける
  • 孫一以外の雑賀衆の6人は光秀から孫一が処刑されたことを教えられ、待機を命じられる
  • 6人は自分たちの村に戻ろうとするが、孫一の死を信じられない・孫一がいないなら雑賀衆を抜ける、などばらばらになる
  • ばらばらになったところを光秀の伏兵に襲われる
  • 光秀の手引きで牢を抜け出した孫一も襲われる
  • 窮地に陥った孫一を信長が救い、雑賀衆を招集して本能寺へ来るよう命じる
    • 孫一の「答え」*1を本能寺で待つと告げる
  • 村まで帰ってきた孫一が、蛍火(ほたるび・雑賀衆の1人)から仲間たちがどうなったかを知らされる
  • 信長に「答え」を伝えると決意している孫一はそのまま本能寺へ向かう
    • 蛍火はべそべそしながらついていく
  • 本能寺の変
    • そそのかされた光秀が信長を殺そうとする
    • 顕如も加勢して信長が殺されそうになったところで雑賀衆の7人が再び立ち上がる
  • 光秀や蛍火が見たという雑賀衆の死体はアゲハ(雑賀衆の1人)の幻術によるものだったことがわかる
  • 顕如の術でよみがえった数珠坊vs雑賀衆・光秀+顕如vs信長
  • 数の力で数珠坊を破った孫一はそのまま信長のところへ向かう
  • 顕如が真の姿を現す
    • 孫一の村を襲いサラを殺した「顔に刺青のある僧侶」が顕如だとわかる
  • 信長と孫一が協力して顕如を倒す
  • 光秀と顕如に受けた傷が致命傷になった信長
  • 孫一は自分が持ってきた「答え」を信長に伝え、信長は孫一をほめて死ぬ
  • 雑賀衆たちは本能寺を脱出して村に戻る
  • 2か月後、羽柴秀吉からの書状で秀吉が光秀を討つことがわかり、雑賀衆は加勢のため旅立つ

感想

王道の少年漫画!って感じだった。雑賀衆それぞれが必殺技みたいなものを持ってて*2、技コール→技!ってのがあっなんか今使った技はすごい奴なんだなと伝わりやすかった。ストーリーもやや伏線がありつつそこまで頭を使うようなものではなかったので、予習せずとも楽についていけた。ただし雑賀衆の名前を覚えるのは結構つらい。固有名詞苦手だからね! 不如帰→蛍火→木偶→アゲハ→くろひょう*3→つる*4の順で認識した。ただそれぞれキャラは立ってたしビジュアルもばらばらだったからさっきこの台詞言ってたの誰だっけ…?とはならなかった。ありがたい。

なぜかBGMのパーカッションだけ生演奏だった。舞台上手の階段裏にティンパニとかドラムとかが並べてあって、ずっと演奏してた。リアリティといえばリアリティあるけどなぜ打楽器だけ…? 顕如が撃たれた時の炸裂音がめちゃくちゃリアルだったけどあれは多分違うところで出した音だし… もうちょい音響のいいところで聞けば違ったかもしれないがアイアだと珍しさだけが印象に残った。なんだったんだろうあれ。

2017/06/19 コメントを受けたので修正

BGMはすべて生演奏でした! シンセが見えない+音の位置から生かどうか判断してたので勘違いしてしまった…saki様ありがとうございます。

追記ここまで

殺陣の手数が多かった。アーマ≒銃だから銃撃戦中心かなと思ってたらわりとばりばり体術や銃身での殺陣が多くてびっくりした。というか顕如様あれでがっつり戦うから一番びっくりする。動くのにも苦労しそうなのに、ラストの信長・孫一vs顕如はやや優勢に見えるからすごい。あとダンス。孫一の佐藤さんは普段EXILEだからさすが!って感じだったし雑賀衆の動きがびしっとそろってるので見てて熱狂できる。すごい。

あ、前評判? 通り顕如様は美形でした。謎めいた僧侶だった。穏やかにしゃべってるのに段々地金が見えてくるところとか、高笑いとか最高に黒幕でしたありがとうございます!!!!輝馬さん×ちょっと狂った悪役という組み合わせ大好きすぎる。ああ~~~~~~この悪役好きだわ~~~~~~!!!ってなりながら顕如様定点してた。表情がいいんだよね。静かにしゃべってても悪い感じがにじみ出てる表情ね。顕如様になら騙されてもいい。

そして初恋モンスターぶりの神里さんはなんかオネエになってた。びびった。美しかったけどオネエだった。ただのオネエかと思ったらなんか結構重い設定持ちだったのが最後のほうでわかるから「次回作あたりでピックアップされる」*5ことを期待してる。初恋モンスターに引き続きタマネタが出てくるから彼はそういう変態の役回りなのかと思ってしまうんだけど違うよね? 鉄ミュは見たことないけど原作から考えると結構やばい奴だよね…でもテニミュだとわりと真面目な役じゃなかったっけ? この人の真面目な役が見てみたいと思う。いやオネエも小学生も好きだけどさ。こう、変態と接吻とタマネタがない神里さんが知りたい。寝て起きたら次の予定調べてみようかな。

あと途中で出てくる裏光秀は誰がやってたんだろう。見た目そっくりだし動きが完璧に鏡合わせだしで相当練習したんだろうなーって思った。アンサンブルのうちの誰かのはずなんだけどカテコでは特定できなかった…。

「逆2.5次元」という言葉の意味や舞台が原作になることについては次の記事でがっつり考察したいので省略。

最後に言いたいのは舞台装置にロールスクリーン使うのはやめたほうがいいと思う。最初のあたりでアンサンブルの方がシャーって開けるのはまだわかる。冒頭だからその後のストーリーやら何やらで忘れられるし。ただし最後に本役も総出でシャーってやるのは笑ってしまうのでやめたほうがいいと思う。あれ別に開けなくてもよかったよね? わりと長い間頑張って紐引っ張ってるのであれで結構醒めた。まぁ頑張って紐引っ張ってる章平さんかわいかったからいいか。

そんな感じです!

*1:ここの問いかけがわからなかった。なぜ戦うのかとかそういう感じだと思う

*2:終わってからパンフ見たらアーマ=武器の名前だったっぽい

*3:黒氷。見てるときはずっと黒豹だと思ってた

*4:鶴首。鶴兄・鶴さんと呼ばれてたのでフルネームを終演後のパンフで知った

*5:劇中のアゲハの台詞