行く末トーキー

はじめからはじめよ

笑わせたい ― 舞台「あいつが上手で下手が僕で」シーズン2

今年は秋が長くていいね。

鑑賞の記録

  • タイトル:舞台「あいつが上手で下手が僕で」シーズン2
  • 日時:2022/11/22 13:00
  • 場所:日本青年館ホール

シーズン1の舞台で「主演のキャスト先行のくせに席が遠すぎる」って文句を言った気がしたんだけど、おかげさまで? シーズン2は割りと良いところをいただいています。前回とほどんど同じ席。それはそれで……いやまぁ変に後ろや端に飛ばされるくらいなら……うーん……。

なんだか今日は推しの顔が薄いな~と思ったら髪を切っていたらしい。髪を切ると顔が薄くなる……のか……? 髪に遮られない部分が増えるからかな。顔が薄いな~と思った自分に自分でびっくりした。

それはともかく。

時浦くんってリアリティーショー嫌いそうだなぁと思いながら見ていた。劇中の「笑わせたいのであって笑われたいんじゃない」が彼のスタンスを端的に表していて好き。私も多分「笑わせられたい」側の人間なのでこの点においては気が合いそう。それ以外は面倒くさすぎて無理だが。漫才で愛を伝えようとするな。素の場面で済ませておけ。島に背中預けてドヤってるところはかわいい。

彼が「笑わせる」ことにこだわる理由、ドラマでは確かハガキ職人がきっかけだったみたいな感じだったけど、本当に笑わせたかったのは母親なのかな。走馬灯めいたものを体験した後からリアクション芸への態度がガラッと変わるから少し引っかかっている。母親に喜んでもらいたくて、笑ってほしくて、笑わせるためにはどうすべきかを学んだ末にあんな感じになったんだろうか。

岬さんが時浦くんに抜かれて焦ったって話も、多分1回限りの偶然だったのかなぁという気がする。だってドラマ1話で披露してたネタが……まあ、ぶっちゃけ面白くなかったし。でも焦ると視野が狭くなるからたった1回が絶望的に大きく見えた、みたいな。シーズン1があるからこそ想像が深められて楽しい。

一方でシーズン2ドラマでひと悶着ありそうな予感がするのがねあんでる。今日の漫才でまさかの「コンテンポラリィ」を披露した2人。こういう「面白いなら他の人のネタを借りてもOK」っていう考え方もネット出身っぽいし、何よりキャラソンの歌詞が絶妙に謎。曲調のわりに言葉が醒めてるというか、バズっても一瞬のことって割り切りを感じる。絶対何かあるよな……楽しみ……。早いところロングリードと遭遇してほしい。

あんでるが遊び始めたが軽くその上を行く高砂さんからも目が離せない。高砂さんと天野が出会ったら絶対面白い。洞窟で「なんでジャケット脱いでんだよ!」「お前が脱がせたんだろ!」の後の間が本当に好き。お笑いというか芝居がうまい。でも漫才だとツッコミなんだよな。不思議。

カミシモのコンビは基本的にネタを書く側がボケっぽいけど、これは現実世界でも見られる傾向なんだろうか。話を広げるって考えるとボケの方がやりやすいのかな。

舞台とドラマで1つの世界観を作っていくのも新鮮で面白い。ノノクラゲもくらげが開き直った後どうなるか全然読めないし。やっぱり新コンビみんな1回天野とぶつかってほしい。未来人設定を知ってても知らなくても絶対楽しいことになるから、それだけでもシーズン2ドラマが待ち遠しい。

ネタ披露はエクソダスだけ別パターン見られなかったなぁ。DVD予約したので待ちます。配信も買うか~。