行く末トーキー

はじめからはじめよ

舞台を見るというしんどさ

思い悩んでいた時に気がついたこともついでに書いておく!

推しさんが出るものを中心として、舞台を見るようになって1年半が経つ。いろんな方法でチケットを取って現場に向かうの繰り返しの中で、少しずつ消耗しているような気がする。

気がするというか、確実に消耗している。

好きでやっていることだから、多少の無理は承知の上だし、私の現場頻度なんて大したものではないから、この程度で消耗してる〜って言うのも変な話かもしれない。でも私がしんどいって思ったから、しんどい原因を探ってみる。

何がしんどいんだろう? お金がない? 人付き合いが多すぎる? 劇場が遠い? 2時間以上じっとしているのがつらい? トレーディングで自引きできない? 自引きできなさそうで諦めたのに、知ってる人がほいほい当ててるのが嫌? …どれもこれもちょっとした「しんどい」なんだけれど、こういうのが積み重なって大きな「しんどい」の塊になってるのかもしれない。で、その中で一番大きな塊はどれかな〜と探してみると、スケジュールの問題にぶつかった。

スケジュールの主導権がないことが、一番しんどい。

大抵のしんどさって、しんどさの原因から遠ざかってゆっくり休む時間を取ると、それなりに楽になるものだと思っている。でも、この趣味は、しんどいと思っても遠ざかれない事情がある。それがスケジュールだ。

たとえば今、推しに関してとてもしんどい思いをしてるとしよう。しんどいな〜と思ったきっかけはなんでもいいけど、とにかくしんどい、正直今は推しの顔も見たくないって時だ。私にもそういう時がある。そういうときは、TwitterとかのSNSも見ないようにして、推しに関する情報から遠ざかることで、少しは休まる…はず。多分。でも、そうは言ってられないということがほとんどだ。2ヶ月後の現場のチケットを取らなきゃいけないし、突然の告知があったらそれも逃したくない。だから離れられない。

そう、これだ。

今しんどくても、2ヶ月後はしんどくないかもしれない。というか大抵の場合しんどくない。だから、今のしんどさのせいでチケットが取れないのは嫌なのだ。自分のスケジュールの主導権が今の自分にない、ということが、自分の裏側からじわじわと蝕んでいるように思う。

しかも、見に行くものが「舞台」であるというのが、余計に話をややこしくしている。これが映画とかドラマだったら、DVDや配信を待てばいい、という解決策がわりと有効だ。体験の質は落ちるけど、受け取れる内容は同じだからね。TV番組なら、とりあえず録画しておけば気が向いた時に見られる。舞台挨拶はちょっとわからん。でも舞台は、そういう策が通じないことが多い。そもそも映像に残らない作品も結構あるし*1、映像に残らなかった回の方がよかった、と思うこともよくある。推しが出ている作品なら、推し定点するためにはやっぱり自分で現地に行かなきゃいけない。1回1回がすべて特別な公演だから、何度でも行きたくなる。

そして、舞台のチケットは、実際に見に行く日の何ヶ月も前から用意しなきゃいけないのがまたしんどい。当日券もあるけれど、いい席で見たいな〜と思うなら先行で取ったほうがいいし、席にこだわりがなくても、倍率が高すぎて「1回でいいから入りたい」と祈りながら先行で戦わなきゃいけないこともある。チケットを取る他にも、仕事の都合をつけなきゃいけないし、遠征なら行き帰りの足や泊まる場所の確保もあるよね。

普段はそういう行動も苦にならないんだけど、一度しんどいモードに入っちゃうと、これが一番難しい。今しんどくてたまらなくても、2ヶ月後の自分の元気を信じて動かなきゃいけない。じゃあ行くなよ、って自分でも思う。でも、今チケットを取らなかったら、2ヶ月後の自分はきっと後悔するんだよね。なんであの時取らなかったんだろうってなる。それがわかってるから離れられない。未来の自分に責められたくないから、今頑張るしかない。

そしてこの問題に、ひとまずの解決策が見つけられないのがまたしんどい。しんどいとわかってるのに、自分で火だるまになることを選ばざるをえない仕組みから逃げられない。どうしたらいいんだろうねぇ…。

でも、何もわからないまましんどいしんどいって悩むよりは、こういう原因があってしんどいんだ!とわかってる方が、まだ対処のしようがあるから、こうして今考えたことを残しておく。いつか役に立つといいな。

*1:むしろ残る作品の方が少ないかもしれない