マックフルーリー超オレオ食べてきた。おいしかったけど、今の時期に食べるものではないなと改めて実感しました(感想)。
まぁこれも推しさんによる宣伝効果ということで。
観劇の記録
- タイトル:99才まで生きたあかんぼう
- 日時:2018年2月25日 12時30分
- 場所:よみうり大手町ホール
これから見に行く方は出来る限りネタバレなどを見ないほうがいいかなと思います。つまりこの記事を読むのは観劇後をおすすめします。
座席位置
後方の下手。
2017年は上手ばかりだったけれど、ここにきて下手の自引きができるようになってきた。相変わらず極端にしか走れないんだがこれどうにかなりませんかね? 来年はセンブロばっかりとかになるのかな。
雑感
驚くほどに何も起こらなかった。ただ、1人の男が生まれ、育ち、死んでいく様子を、駆け足で見守るばかりだった。全部終わって客電がついた時に、あっけない作品だったな、という感想が最初に浮かんだ。
でも、それがこの作品の一番いいところなんだろうと思う。
人の一生なんて、はたから見れば平々凡々もいいところだ。ドラマティックに演出されるような人生にはそうそうお目にかかれない。されど、本人はそれこそ命懸けでその生を全うする。たとえ運命が決まっていたとしても、人よりほんの少しだけ努力を重ねながら前に進むしかない。そんな極当たり前のことを大事に大事に99年分積み重ねると、こんなに素敵なことが起こるんだなぁと気づいた。
最初はたったひとりと両親、という小さな世界が、99才になる頃には20人以上になってるのも素敵だったなぁ。人と人との繋がりって、自分が思うよりも遥かに広い。ちょうど今日は東京マラソンがあって、東京駅の方からずらずら移動する人たちを見ながら、この人達にもつながっていく世界があるんだなぁとしみじみした。
たった6人とは思えなかったなぁ。舞台の上にあるものは全部シンプルなのに、そこで何が起きているかがものすごくよくわかる。こちらが想像で補えるだけの情報は常に揃っているから、一緒に作り上げている感が心地よかった。超早回しで99年を見てるのに、「あかんぼう」のあり方が全然違和感ないの、すごい。あかんぼうのお嫁さん(松田さん)も少しずつ年をとっていくのがよくわかる。積み木風のセットと最低限の大道具、それに少しのプロジェクションマッピングだけで、いろんな世界を見ることができた。
記事に何を書こうかなって考えていた時に、この作品には固有名詞がほぼ出てこないことに気がついた。人物の名前はもちろん、働いていたレストランの名前も、地名もわからない。なんとなく、こんな感じかな?このへんかな?ということがわかるだけだ。唯一、あかんぼうの母親が作り、あかんぼうが出世するきっかけになった「ニンニク入りオムレツ」だけが「マザーズスマイル」という名前を与えられる。あかんぼうの人生の中で、一つだけ名前を残すとしたら、きっとこのマザーズスマイルなんだろうなぁ。
あとねぇ、プロポーズと最後の願いがすごく素敵だった...「僕のために毎日卵焼きを作ってください」てのは変化球としてありがちだけど、返事が「毎日仕事帰りに新鮮な卵を買ってきてください」ってのが本当に好きで...ときめきました...。どういう経験を積んだらこんな素敵な言い回しができるんだろう。最後も、お互いがお互いの記憶の中に生きていきたい、という願いがよかった...。
あかんぼう、素敵な一生だったなぁ。お疲れ様、おめでとう。