行く末トーキー

はじめからはじめよ

バトンを繋ぐ ― MANKAI STAGE A3! WINTER 2020.08

は……はんとしぶりの……おしさん………………!!!!!!

観劇の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE A3! WINTER 2020.08
  • 日時:2020年8月21日 12時半
  • 場所:天王洲銀河劇場

※ この記事は8/21夜に書いています。

感染症対策

刀ステと同じく千鳥の席間隔、手の消毒用アルコール、足の消毒マット、もぎり時の検温、規制退場。あと全席にマスクガード? マウスガード? なんて言うか分かんないけどプラ板が配られた。最前列はフェイスガードだったらしい。

このマウスガード、ぺらぺらのプラ板に切れ込みが入ってて、そこにマスクの紐を通して装着する。だから口|マスク|プラ板|外という構造になる。なんとしてでも飛沫を外に出さないという気合を感じる。一応着用は任意ってアナウンスされてたけど、私の周りはみんな付けてたかな。休憩込みで3時間つけてて、外したらそれなりに水滴がついてた。退場時に回収用ゴミ袋を持ったスタッフさんがいるから、そこに捨てる。息苦しいとかはなかったけど、ポジションが定まるまで眼鏡が曇るので大変だった……マスクの鼻周りをしっかり押さえて、マウスガードもちゃんと口に沿うように広げる?感じにすると収まりがよかった。

効果は……あるのかな…………? 入場から退場まで一言もしゃべらなかったからよく分からない。

それから1階席ロビーの椅子は全部撤去されてた。2階席はあった。3階席は行ってないので分からん。お手洗いの待機列も間隔取る用シールが貼ってあった。劇場出たとこの椅子やらテーブルやらは普段通り置いてあって、でもみんななんとなく距離を取って使ってる感じ。

座席位置

2階。一般、しかも戻りまで粘りに粘った結果にしてはいい席だった。密集感がないのは寂しいけど、千鳥配置で両隣が空いてるとすごい見やすいんだよな…………。

雑感

推しさんを最後に現場で見たのが3/16の能楽男師だったから……(計算)……158日ぶりらしい。ぎりぎり半年ではなかったけどこんなに空いたのは初めてじゃないかな。靭帯戻した時もフリーになった時もなんだかんだイベントとかあったし、ここまでは空かなかった気がする。

もちろん158日の間に配信劇やらニコ生やら寝かしつけ配信やらはあったから「顔も見ていない」とか「声を聞いていない」とかはなかったんだけど、やっぱり、劇場で見る推しさんは格別だった。そこにいるってことがめちゃくちゃ嬉しい。この人が舞台に立って演じてるところを観たいっていう一番最初の「好き」に立ち戻れた感じがする。もう暗転して幕が上がってそこにいるーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!ってなった時点でちょっと泣いたし。

毎公演配信しててるから欠かさず観てて、話の流れは知ってるつもりだったんだよな。そもそも原作があるんだから劇中劇も含めて台詞やら感情の動きやらは知ってるはず。でもなんというか、知っている「だけ」だったんだなって今日現地で見て腑に落ちた。知識としてインプットされているだけで、肉感を伴った経験にはなってなかった。たとえばぶらんにゅが始まる瞬間に落ちてくるキラキラがあんなにキラキラしてるのは知らなかったし、東さんの歌声の圧も知らなかった。カメラが捉えていない場所で起きている芝居も初めて見た。あとミニ臣……は……今回が初だったな……全部で11公演、あと3公演しかないのにあのシーンの手の込みようがすごい。いいぞもっとやれ。

これからの価値観とは対立するかもしれないけど、演劇は生で見てこそだなぁという認識を深めた時間でもあった。

配信で見てる時はちぐはぐに感じて落ち着かないシーンが、劇場で見るとすんなり1本の線で繋がるのも面白い。そういえば現地で見る前に配信見たの初めてじゃないかな。そういう意味でも新しい体験だったのか。

たとえば、1幕冒頭の誉が実家からの荷物を冬組のみんなに片付けさせてるシーン。誉が何もしないってのに違和感があって。「手伝ってくれたまえ」とは言いそうだけどあんなにふんぞり返る人なのか……?みたいな。でも今日見てみると「誉は『人を使う立場(≒執事がいる家)』で育った」っていうバックボーンと、やるかやらないか、必要か不要かの2択しかない極端な思考があそこに出てるんだなと納得した。そこから鷺島を演じることで「人に使われる立場」を習得して、懐中時計の件で「動かなくても必要」っていう真ん中の考え方を手に入れる。おお、筋が通ってる。

上に比べると些細なことだけど、ラスト、冬組5人+監督で海に来た時に紬+誉+密が5人分のコーヒーしか買ってこないところも、配信では「なんでw」って笑ったりしたけど、ちょっと考えれば「監督も一緒に買いに行って、自分の分は既に自分で持ってるんじゃないか」って分かるわけで。

こんな感じで、映像で見るのと生で見るのとでは得られる深さが全然違う。いや私の集中力の問題かこれ。まあともかく私にとって配信は生観劇の代わりにはならないってすごくよく分かる。あくまでも配信はサブ。実際に見たものを思い出すきっかけにしかならない。

早いとこ何の差し障りもなく劇場に行って「今日楽しかったーーーー!」って叫べる日が来たらいいのにな。春単ではテンポ速すぎて全然ついていけなかったブルスマの振りだってもう完璧にできるのに、最後の最後で手拍子になっちゃうんだもんなぁ。ライブでは踊れるかな。声は出さないから手振りは許してほしいな。

秋単が始まった頃は「海の向こうの珍しい病気」くらいだったのが、確か豊橋公演くらいから「あれ……これ結構やばいやつ……?」ってなって、劇場に消毒用アルコールが置かれ始めて、神戸で客降りのハイタッチがなくなり、凱旋の途中で客降りそのものがなくなった代わりにショーマスが入る。最後のあたりは周囲でちらほらと公演中止、延期の知らせが始まったよな。毎日毎日「今日も幕が上がりますように」って祈ってたのすごくよく覚えてる。あの頃は「言うても冬単(4月下旬)までにはどうにかなるでしょ」って思ってたのがこれだもんなぁ。激動の時代すぎる。何はともあれ、本当にぎりぎりのところでバトンが繋がってよかったです。いろいろね!言いたいことは!あるんだけど! 4月期の当選者のみを対象として再抽選とか……できなかったのかな…………………!

明日の千秋楽、そしてライブも無事に幕が上がりなりますように!