行く末トーキー

はじめからはじめよ

The Man ― ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~

※この記事は3/21に書いています

無事見に行けたよ~~~~~!

チケットが1枚飛んじゃって、今日もまたダメなんじゃないかと*1ヒヤヒヤしながら日比谷まで行ってきた。大丈夫だった。

チケットもぎる前にアルコール消毒しゅっしゅして、通り抜けるタイプのサーモグラフィカメラがあった。チケットを出すタイミングに迷う。もぎってる間にしゅっしゅしてほしい。

日生劇場は初めてだから平時と比べてどうとかは分からない。ベンチも多いし案内もしっかりしてるし、不便だなーって思ったとこはなかったです。

観劇の記録

  • タイトル:ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~
  • 日時:2020年3月21日 13時
  • 場所:日生劇場

座席位置

GC階。座席表見た時は結構遠いなぁって思ったけど、実際はTDCの1バルって感じだった。距離的にも高さ的にも。見切れることもなく快適だった。

ちなみに客席の埋まり具合は9割ってところ。ちらほら空席はあった。入り口には満員御礼の立て札が出てたから、自粛分だろうなぁ。

雑感

すごく俗っぽい言い方をすると予算がすごい。生オケに手の込んだ大道具、そして舞台の上でバイクを乗り回すとんちゃん。あと舞台回るし。うおおおおおぐいんぐいん動くすげええええええってなった。

そして教養が足りない……。時期設定がイースター(復活祭)ではなくクリスマス(誕生祭)なのは何か理由があるんだろうか。クリスマスプレゼントにどうのこうのって話がしたいだけかな。

私自身は特定の神を信仰する精神を持ってないから、スワローたちがThe Manのことを「イエス様」って信じ込むところが今ひとつ理解できない。スワローの弟が「人間じゃん」って突っ込んでるけどあの後結局どうなった……んだ……?

ミュージカルだから歌詞が取れないところもあるし、オチ弱くね?って思ったし、作品として刺さったかと言われるとちょっとうなずけない。でもクライマックスのThe Manとスワローが本当にすごかった……。歌と台詞と感情でタコ殴りにされた。というかThe Manが全編通してすごい。歌い始めるだけで引き込まれる。だからこそ教養がほしかった。ちゃんと予習してけばよかったけど、やるかどうか分からない段階で予習して死にたくなかったんだ……。

The Manとスワローの「俺はお前が思うような人間じゃない」と「私は本当のあなたを分かっています」が、すれ違っているように見えて実際は通じ合ってるんじゃないかって思わせる……あの盛り上がりが……すごい。The Manはスワローからイエス様扱いされることに恐れを抱いていて、それをやめてほしいから「お前が思うような人間じゃない」と言う。でもスワローは多分The Manがイエス様じゃないって分かってて、でも妹弟を始めとした子どもたちに精一杯イエス様らしく振る舞おうとした精神を「本当のあなた」だと信じている……のかなぁ。自分のために祈られることのなかったThe Manがスワローの祈りによって変わっていくのも、母親を亡くしてから自分と向き合ってくれる人がいなかったスワローがThe Manに頼られることで立ち直っていくのも、本当に美しい感情だった。すれ違っていてほしくないなぁ……。

そういえばこれは自分が単純に分からなかったとこなんだが、エイモスとスワローとキャンディは結局どういう関係なの? エイモスが二股かけてるってこと? ついうっかり神父様を定点してたせいで肝心なところを聞き落とした。エイモスとキャンディが2人で逃げ出そうとする→エイモスがスワローに最後の挨拶を告げに来る→スワローがエイモスのバイクに乗ってトンネルへ向かう(The Manの頼み事をこなすため)→警官たちに見つかって連れ戻される→伝道集会(?)で蛇と触れ合う、までは分かるけどこの集会は……なんなん……? 蛇を触って信仰心を試そうの会? ここのシーンが一番謎だった。ただただ神父様の歌に聞き入っていた。神父様と蛇の親和性に魅入ってた。初登場時は物珍しさで子どもたちを釣って連れ去ろうとする悪逆集団かと思ってたけどそうでもない?みたいだし。何だったんだあれは。教養が足りない。

エイモスといえば、大事な秘密を打ち明けてほしいって頼むシーンで「実はパンツを履いてないんだ」と告白されたのも結構びっくりした。その後しばらく「でもこの人今履いてないんだよな……」って思いながら見てた。真面目なシーンなのに。もうちょっと集中力を乱さない感じの告白をお願いします。歌い始めるくらいまでずっと「履いてない……」ってなっちゃったから。あれはどういう反応が正解だったんだろう?

ところどころ謎を残しつつ、でもThe Manとスワローの感情ガチバトルでかなり満足したので見に行けてよかったです。そして上演されてよかった。まだまだ予断を許さないので、千秋楽まで突っ走れるよう応援してます。

*1:近所の帝劇と宝塚が中止したまま