行く末トーキー

はじめからはじめよ

奥行き ― MANKAI STAGE A3! AUTUMN 2020

マチネだと生活に余裕ができていいね。

鑑賞の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE A3! AUTUMN 2020
  • 日時:2020年1月24日 14時
  • 場所:ステラボール

座席位置

前方。ブルスマで金木犀ぶわーーーってなるところ、後ろで見てると「わーきれいだなー」でおしまいなんだが、前方だとまじで質量を伴ってバサバサ落ちてくるので「わー……おわぁぁぁ?!」ってなる。何もしなくても膝の上に数枚留まるし足元も金木犀だらけになるし香りも強い。びっくりした。ステラボールに秋が来た(?)

雑感

左京さんが好きすぎて破裂してしまう。困る。

今日の劇中劇、「拾ってもらったこの命、派手に散らしてみせやしょう」の言い回しがガラッと違って記憶が飛んだ。今までは稽古シーンと同じ感じ(力強く言い切る)だったのに、今日は静かに覚悟を固めた感じで来てて……銀二……! どっちも銀二っぽいんだけど、今日のは不意打ちすぎて内心がふえぇぇぇぇ?!ってなってた。

藤田さんが左京さんをどう解釈して、その左京さんが銀二をどう解釈するかっていう二重構造が面白い。藤田さん、オトメディアステミュのインタビューで左京さんのことを「人見知り」って言ってるんですよ。私は今まで左京さんに対してそういうイメージ持ったことなかったから結構びっくりした。言われてみれば分かるような……分からないような……。そういう、藤田さんと左京さんの間にしかないものが銀二のセリフに反映されてるんだろうなぁ。イベストだとセリフは部分的にしか聞けないし、明確に「ここに合わせる」っていう正解がないのも振り幅を生む理由なのかな。

殺陣のシーンも見るだけなのに身体が緊張してしまう。もう永遠に見ている気がするのに終わってみたら一瞬のようにも感じる。あのシーンだけ時間の流れがおかしい。バタタタタ、って汗が滴り落ちる。すごく苦しそうなのに、すごく楽しそうで。この人が舞台に立ってくれて本当に良かったなぁ、って見る度に感動する。旗揚げ公演の時は「あんたにもらったこの夢の先で」だったのが、今回は「あんたにもらった、仲間たちと、舞台の上で」になってるのも、秋組全員との繋がりが強まってて好き。

あとね~~~~ファミレスのシーン(舞台でファミレスかは不明)はとにかく左京さんの表情がすごい。セリフは淡々としてるんだけど、表情の微妙な変化で感情がびしびし伝わってくる。母親に買うつもりだったのか尋ねられた後の「ああ」とか、ほんの一言なのに詰まってる情報量が一言じゃない。なんだろう、なんて言えばいいんだろう。十座くんに情けないところを見られた不甲斐なさとか、母親に断られてしまった落胆とか、どんな言葉でも足りないんだよ。すごく伝わってんのに表現できない。劇中劇を除けばあのシーンが一番好きかもしれない。身振りはほとんどなし、セリフと表情でここまで感情を表せるのかって。ゾクッとする。ここ円盤できっちり抜いといてほしい。

ほんと好きすぎて破裂してしまいそうだ。

今日は前の方だったからわりかし色んな人と目が合った(気がする)。気がするレベルの話な。ブルスマの客降り中みたいな、がっつりファンサタイムです!ってタイミングではなく、OPだったり、なんてことのないシーンで「もしかしてこっち見てる……?」って勘違いするというか。なんか不思議だった。あの場の私は監督(概念)として存在してて、私個人は無みたいなもんじゃないですか(個人の感想です)。おまえ……おれがみえてるのか……?ってなってしまう。ドキドキした。まあ多分勘違いです。目が合ったかどうかはともかく、ここまで近かったらこっちの表情とかも目に入るだろうなーっていう意味でも緊張した。だから前方は心臓に悪い。後方のドセンで見たい。

エーステそのものも見れば見るほど新しい気付きがあるし、エーステ見てから原作のイベストなりバクステなりを読むとこれまで気付かなかった奥行きに目が行くようになる。で、原作で解釈を深めてまた舞台観て「なるほどそういう?!」って驚く。このループが楽しすぎて抜け出せないよぉ~~~~~そしてそろそろ左京さん以外の話もしたいんだけど脳内が古市左京に占拠されててどうしようもない。ほんと好き過ぎる。このタイミングで秋単独見れてよかった。

よっしゃーーーーーー有償ガチャで優勝した左京さんのバクステもっかい読んできます!