行く末トーキー

はじめからはじめよ

絆 ― MANKAI STAGE A3! AUTUMN 2020

東さん誕生日おめでとーーーーーーーーー!!!!

観劇の記録

  • タイトル:MANKAI STAGE A3! AUTUMN 2020
  • 日時:2020年1月22日 19時
  • 場所:ステラボール

ステラ、駅から近いし余裕っしょって思ってると坂にやられる。

座席位置

サイド。半分見えないことを覚悟してたけど案外見えた。手前に張り出してるスピーカーさえどうにかなれば全部見えたんじゃないかな……。

雑感

いやすごい。役を生きるってこういうことなのかな? って思ってる。前回はキャンセル待ちで覚悟を決める前に真正面から致死量の古市左京を浴びてしまったから記憶が曖昧なんだ。

秋組の5人って、劇団に入る前までの繋がりがどこか中途半端なんだよな。自分から切り捨ててしまったり、そもそもつながろうとしてなかったり、そういう微妙に脆い繋がりを引きずったまま舞台に立ってる。旗揚げ公演は万里が言うように必死て、とにかく目の前のことをやらなきゃー!って視野が狭まってたけれど、今回は周りを見る余裕がある。それが秋組の絆を深めるきっかけになったのかな。自分は今1人じゃないし、過去も1人じゃなかった、っていうことに気付いて初めて「切れそうになっている繋がり」を自覚できたというか。

周りからの評価で「自分はこういう人なんだ」って思ってたところを、秋組に入ってからは自分が考えて「自分はこうありたい」って言えるようになったのも秋組の共通点だと思う。「自分」とは何かっていう基準が、周りから自分に動いた5人。自分が何を考え、何を望むのか。遠慮なくぶつかりあえるからこそ思い切り間違って躓いても立ち上がれるのかなぁ。

今回のセリフで一番好きなの、異邦人の途中で左京さんが言う「板の上でわがままを言えんのは役者の特権だ」なんだよね。一番わがままから遠い存在がそれを言い、2幕でまさにわがままの限りを尽くす。これも「この劇団なら、秋組なら大丈夫だ」っていう信頼の現れだよなーって惚れ惚れしてしまう。今まで「(周りに比べて年長だから)こうしなければ、こうあらねば」っていう思い込みにガッチガチに縛られてわがままを言うって発想すらなさそうだったのに、受け入れられているって分かったから素直になれた。わがままに振る舞っても繋がりが切れないって分かった。左京さんが変わったのが良く分かるからすごく好き。

これを異邦人で言って銀二で回収するというのもいい演出だよな。もしかしたら異邦人の時点では「役者はわがままに振る舞える(ただし自分は限度を見極めなければ)」って思っていたかもしれない。でも銀二ではマジモンのわがままを通す。あれ本当にすごいよな。多分舞台袖で雄三さんか監督が臣を止めてる。目を逸らし続けた舞台の真ん中であんなに幸せそうな声で話すんだもん。泣いちゃうよ。そこにいたのは「風間銀二を演じる古市左京」だった。藤田さん自身が単独主演を演ってみて何か得るものがあったりしたのかな。気になる。

お口チャック太一(突然思い出した)

そういえば、初日見た時は太一と東さんがゼロ役特訓するシーンの背景が106号室(左京さんの部屋)だったのな。だから途中で左京さん入ってくるのかな?と思いきや入ってこなくて。主不在で何してんだ?!ってびっくりした。今日は206号室(東さんの部屋)になってたからあれ単純なミスだったんだね。良かった良かった。

はぁーーーーーーーーーすごい、楽しい。ドキドキする。左京さんが、みんながそこにいるっていうリアリティが好きすぎて破裂しそう。これからどんどん変わっていくんだろうな。楽しみだな。