行く末トーキー

はじめからはじめよ

その場で起きること ― 舞台「憂国のモリアーティ」

夕食 夕刻 就職 慟哭憂国のモリアーティ、東京楽だよ! ひとまずお疲れ様だよ!

観劇の記録

  • タイトル:舞台「憂国のモリアーティ」
  • 日時:2020年1月19日 18時
  • 場所:EX THEATER ROPPONGI

座席位置

上手。なんつーか、こう、身体をちょっと左に向けて舞台を見る姿勢が自分に馴染みすぎている。最近あんまり上手に来ないから寂しい。

雑感

舞台って怖いけど、だからこそ面白いな。

……って思った公演だった。小さなものから大きなものまで、結構ミスが連発したんだよね。貶める意図はないから具体的にどうとかは言わないけど、千秋楽でこれが起きるのか、って思うものもあって。私はこの作品を何度か見てるから本来の形を知ってる。でも、この1回しか見なかった人にとって、あのシーンが本当はどうあるべきだったかは永遠に分からない。円盤や配信があるからそこでかろうじて拾えるのかな。だから舞台は「怖い」。

でも、舞台は「面白い」。確かにミスがあった(というかミスだと判明した)瞬間は話の雰囲気がどうであれ笑いが起こってしまうんだけども、すぐに切り替わる。後のシーンに影響する時は全員が連携して芝居を続ける。それがものすごく面白い。今日は千秋楽ということでカーテンコールもちょっと長めで、あるミスについて他のキャストが言及した。びっくりしたって言ってたけど全然そんな風には全く見えなくて、むしろ私がびっくりした。

この作品って、セットの動き方というか、客席に見せる構図の作り方・変え方が映像っぽいなーと感じていたから、こういう「ナマ」っぽさをありありと感じられて楽しかった。笑い事じゃないかもしれないけど、見てよかったと思う。

具体的に書かないって決めたからふんわりした言葉しか出てこない……。書いて良さそうなところも載せとくか。

ダブリン男爵との歓迎会シーン、自己紹介に合わせて「アルくんにウィルくん」て呼びかけるところ。今までルイスに対してはなぜか辛辣な言葉がついてきたのに、今回は「ふぅん」だったのな。ちなみにその前は「アルリン、ウィルリン、わしダブリン」だった。まあ、ネタ切れとかそういうのかなと思ったら、遺書にサインするシーンで「ルイス、実はお前の父親なんだ……黙っていて済まなかった。…………嘘だよ」と付け加えてからのルイスの反応が「ふぅん」で。そんなところで伏線回収しないでwwwwwwwww ルイス、無表情だからこういう小ネタが似合いすぎて笑ってしまう。

「だいたい何だよアルバートって名前はよぉ」の日替わりもルイスが光ってる。「アルゼンチンって10回言ってみろ」「アルゼンチン(×10)」「お前の兄貴は」「アルゼンチンにいさ……あっ」(くずおれるルイス)「謝っといたほうがいいぜ」「アルゼンチンのみなさんすみませんでしたーーー!」だったかな。ウィリアム、アルゼンチン兄さんのあたりはセーフだったけどやっぱり後ろ向いて笑ってた。アルガード回も見たかったなぁ。

そう、出てる人たちが楽しそうなんだよ。ちょっと雰囲気壊しすぎじゃない?って思う小ネタもあったけど、全体的に良い雰囲気を感じ取れるというか。いろいろと試行錯誤を重ねてよくしようっていう意志が伝わってくる。だから見てて楽しい。ぐんぐん変わっていくからいつ見ても新しい発見がある。

見れてよかったなーーーー。ミスはまぁ、大阪では気をつけてください。