行く末トーキー

はじめからはじめよ

家族の形 ― 舞台「サザエさん」

ついに来たよサザステ(個人的)初日。

あと3年くらいはこれを越える情報解禁もないだろうな~と今も思ってます。記事も書いたしね。

goodbye-talkie.hatenadiary.jp

観劇の記録

座席位置

3階右。A席だからお安めとはいえ、上手が1/3見切れているのはちょっとなぁという感じでした。上手端でやってるお芝居(海山商事・レストラン)が全く見えない。なので中島が私の中で声のみの出演になってる。アナゴさんは第3話で上手→下手に移動するところで見えたのと、花沢さんも若干ちょろっと見えた。中島~~~~~~もうちょっと下手寄って~~~~~!(無茶振り)

雑感

よく見てる作品とは全く客層が違ったし、休憩時間も長い上に2回あって、ほんとに異文化って感じだった。45分×3だから2時間15分、ほとんど刀ステ慈伝と同じ長さなんだよね。だけど45分ごとに30分休憩が挟まるので、なんか見てる時間より休んでる時間のが長く感じた。普段の休憩時間はお手洗いの行列に並んで終わりって感じなのに、サザステは最中アイス食べてお手洗い済ませてもまだ余裕がある。すごい。なんならサザステの休憩中にアニメサザエさん1話見れる。エンドレスサザエさん

あと入り口に団体様(地方の商工会?みたいな集まり)向けの受付があったり、お弁当の引換券?を持った方々が休憩時間に列を成していたり、ビール売ってるし、ほんとに「いつもとは違う」作品だった。というより、自分が普段見ている作品が偏ってるのかもなぁとも思う。

10年後のサザエさんだから何が起こるか分からないし、タマは謎だし、何が起きるのかなぁと思ったら案外シリアスでびっくりした。あと3話立てだが1話でオチがつかない。すごく微妙なところで話が切れて休憩に入るので、「え、今???????」みたいになる。連続ドラマとかアニメだと引きが気になるように作っておくのもアリだけど、全話通して見ることが確定している舞台でこれをやる意味……? オチは「家族だからちゃんと話して一緒にいよう」みたいな普遍的な感じだった。

これ、見る年齢とか環境で感じ方が全然違うな、とは感じた。サザエさんの出した結論はちょっと納得し難いというか、お前これだけやっててそうなる?って思う。でもサザエさんらしいとも思う。なんかシリアスになりすぎても「サザエさん」らしくないから、これがこの舞台なりの結論なのかなぁ。

カツオはすごかった(突然の語彙消失)。ウィッグもつけてないしカラコンもしてない、メイクも結構薄い(気がする)。服装も「K」イニシャルとかを除けばわりとよくある服で、そのへんにいてもあはり違和感ない。それでもそこにいるのは「荒牧慶彦」ではなく「磯野カツオ」なんだよな。何が違うんだろう。

なんか、自分の中で芝居を見る経験値が全く足りてないなぁと痛感した。演技が上手いかどうかを判断する軸がない。普段見ているのが2.5だから、ある意味で正解があるんだよね。芝居の上手い下手が「似ている/似ていない」と一致している。でもそうじゃないってことがようやく見えてきた。ドラマすら見ないから、演技の基準がすべて荒牧さんにある。過去と比べようにも記憶はどんどん薄れていくし、そもそも比べられるほど回数見てないし……。共演者の方々がどのくらいすごいのか全然分からない。名前の重みしか分からない。それがすごくもったいないなーと思った3時間弱(休憩込み)だった。

もうちょっと見に行くから、少しでも多くのものが受け取れたらいいなぁ……