行く末トーキー

はじめからはじめよ

積み重なるもの ― 舞台「刀剣乱舞」慈伝 日日の葉よ散るらむ

ステラボール、冷えるから薄手のカーディガンを羽織ってちょうどくらいなんだけど、出た瞬間に「なんでこんな厚着してるんだろう」って思うのが解せませんよね。

観劇の記録

座席位置

1階後方の上手。まだ人権がある席だけど、真ん中で見た後だとやっぱり物足りないね……。ここでしか見えない表情もあるからいいんだけど。

客降りに使う通路が近くて、色んな人がびゅんびゅん駆け下りたり登ったりするのを見ながらすごいなぁと思うなどした。結構不安定でギシギシいうのにあの速さって半端ないね。足元もあんまり見えてないのに……最後まで怪我ありませんように。

雑感

なんか、回数を重ねるたびに泣きたくなるなぁと思う。最初見た時はめっちゃいい話だった~!ってほくほくして帰ったんだけど、今日はなんか帰りの電車でむしょうに泣きたくなった。三日月が恋しい。

最初見た時から、聚楽第にどうしてあのメンバーで出陣したんだろ?って疑問だったんだよね。実際に自分の本丸でも同じメンバー(長谷部・鶴丸・山伏・同田貫・大般若・博多 ただし長谷部は特で博多が極)で聚楽第走ってみたりしたんだが、結構クセがあってやりづらい(特に最後の室内戦になるとどうしても太刀が鈍る/小夜極と不動極がいるなら交代したい)。それなりに戦力が充実してる本丸の立場から考えると、洛外から本丸までこの編成では回さないなぁと。で、今日も映像を見ながら、そういえばこの人達は以前の刀ステ作品に出てると気づいた。あとは古備前の2人とソハヤも出てるね。長義(監査官)はともかく、今回初登場組の初登場シーンがここになるのはよくないってことかな。そんなささやかなところまで考えが及ぶようになっていた。メタもりもりだけどね。

考えてみれば、慈伝ってものすごく「これまでを知っている」前提で作られてるなとようやく気付いた。私は虚伝初演を映像で見て、再演からずっと現地で1回以上見てるから(ただし外伝を除く)何の疑いもなくすんなり受け入れてたけど、よく考えるとこれってものすごいことだよな。話の筋がわかりづらく感じた悲伝ですら、最初に世界観の説明があって、時間遡行軍の戦いがあって、元の主とのやりとりがあって、って「刀剣乱舞」らしい話の作りになってたのに、慈伝は「あわい」として存在する。それが成立できるだけの積み重ねがあったと判断されたのがちょっと嬉しい。でも、初めての刀ステがこれって人はどう見えたんだろうなってのは気になった。これまでの本丸や三日月とのあれこれを知らないままこの話を見たら、どう受け取れるんだろう?って。ある意味で長義と同じ立場だよね。文字や映像でその時あったことを知れても、リアルタイムで見た・体験した人とは決して追いつけない差というか……。最近は「私がこれを知らなかったらどう見えるんだろう」って考えることが増えてきてて、知らないという立場がちょっとうらやましいなと思う。何度も繰り返したからこそこう考えただけで、最初のまっさらな状態で見たときの印象は想像するしかない。それがちょっと歯がゆい。

長義部隊vsまんばちゃんの時のまんばちゃんの表情が怜悧すぎてぞっとした。これまでどんな表情であっても「多分こんなことを考えてるんだろうな」っていうのが(確かではないにせよ)なんとなく伝わってきたのに、この時ばかりは本当に何を考えてるのか全く分からない。ちょっと怖くさえある。まんばちゃんは、これまでずっと「人」として、自分が持った心を持て余しながらもちゃんと向き合ってきた。でもあの瞬間のまんばちゃんはどっちかというと「モノ」に見える。ジョ伝の時は時間遡行軍に対しても「強敵と認めよう」っていうほど戦う相手に敬意を持っていた(ように見えた)のに、長義に対しては「刃もって語らおう」と言いながらも直接刃を向けることはない。ぞっとするほど残酷だなぁと思う。そして最後、峰打ちに持ち替えて振りかぶった瞬間に他の人達がぎょっとした顔をするんだよね……。実際に割り込んだ南泉の他にも同田貫なんかが割り込もうと刀を構えてる。ガチで止めを刺しにいくんじゃないかと直感したってことかな。もう誰も止められない、勝ちようがない、と思われてるみたいで寂しくなる。三日月もこんな感じだったのかなぁ。だとしたら、あの時みんなが刃を向ける状況で笑ったのもちょっと分かる気がする。どういう感情であれ、向けられないほうが寂しいもん。

そういえば、ここにきてようやくタイトルの「散るらむ」の「らむ」ってどういう意味なんだろう?って思って調べてみた。古文なんて社会に出てからほっとんど触ってないから忘れちゃったよ。

www.ogurasansou.co.jp

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どうも「現在に起きていることに対する推量」を表しているらしい。「なんでXXなんだろう?」ってのが近いのかな。だから平たく言うと「どうして毎日葉っぱは散るのだろう」っていうこと?になるのか? 駄目だこれ以上書いたら馬鹿がバレる。

でも、なんか「本丸では今ごろ葉っぱが散っているだろうか」って捉えると、もしかしたら三日月のことを指してるのかもしれないなぁと思った。葉っぱが散ってるのは、今回出てきた全員が知ってるし、多分出てない人たちもみんな知ってる。それに言及するかはともかくね。でも三日月はあの本丸にいなくて、ずっと前の本丸で時を繰り返している。虚~悲伝では本丸内の季節は明言されてなかったような気がする。でも前田が「顕現してから何度目でしょう」って言ってるってことは確かに秋も訪れてたはずなんだよ。だから、三日月は自分がいなくなった先の日々を想像して「葉も落ちる頃かな」なんて考えるのかもしれないね。勘違いだと思うけど、なんとなくそう思ったよってことを書いておいた。馬鹿の戯言だと思っといて。

そんな感じです!明日ってか今日も仕事なのに~~~も~~~~~夜光貝集めて寝る!あとサバフェス終わんねぇ!ヌオルタちゃん早く来て!