行く末トーキー

はじめからはじめよ

本丸 ― 舞台「刀剣乱舞」慈伝 日日の葉よ散るらむ

がいせーーーーーーん!!!見てきた!

急いで帰って推しさんのニコ生見たらただの酔っ払いになってていろいろ余韻とかふっとんだよね……笑。お疲れ様です。

観劇の記録

座席位置

1階後方の真ん中あたり。ようやくステラボールに生まれた段差に登ったんだが、思った以上に見やすくてびっくりした。センブロ~サブセン中寄りなら下手な劇場より見やすいかもしれない。サイドはお察し。ただ、段差がでかいのと、手すりがないのと、なんかギシギシギイギイ言うのがちょっと怖かった。

雑感

なんかパワーアップしてた! 東京公演ぶりだし、日替わり?会場替わり?が小夜から歌仙に変わったのもあって、改めて新しい作品に触れたような気分になった。公演数が多い作品って、最初と最後じゃ全然別物みたいになることが多いからできるだけ期間あけつつたくさん見たくなるよね。

大典太と長義の話し方が一番変わったかなぁって思った。どっちもより感情が伝わるようになった感じ。大きくなった大包平とか、ギャグパートの長谷部はほとんど中の人だし……w 初出であれだったらちょっと受け入れられなかったかもしれないけど、前までの作品とか、慈伝の真面目部分での演技があるからこれはこれで面白いなwってなってる。「仲良しか」って突っ込むところとかもう9割9分まーしーさんじゃんw

あと前回見てちょっと気になってたんだけど、やっぱり序盤の聚楽第ラスボス、実際の聚楽第ラスボス編成と揃えてきてるよね。そういうちょっとした工夫みたいなのが分かると嬉しくなる。刀ステで大太刀(敵)出てきたの初めてじゃない? あれ、映像だからこそ出せる敵だなぁって思いながら見てた。あとやっぱり遠くから見てもアップがめっちゃアップで顔が強い。

東京公演の頃と比べると、周りにも結構見てる人が増えて「あそこああだったよね」って話がちょこちょこ流れてくるようになって。それを受けて今回は主に長谷部とまんばちゃんの関係に注目してみた。3部隊戦で長谷部がいい表情してるっていうのを見たんだ……。確かにいい表情してた。長義部隊vsまんばちゃんってなった時、6振りの刀をばーって払った後の長谷部ほんといい顔で笑ってる。ちょうど中央奥に立っててすごくよく見えるところですごい笑顔だった。で、それを受けてまんばちゃんも笑ってるんだよね。長谷部の方を見て笑って、そのまま振り返りながら笑顔を収めるから正面(客席)からだと収まりかけの笑顔しか見えないんだが、それでもすごく楽しそうで……。だからこそ、そこから急激に醒めていく様子がいっそ痛々しい。今回は特に、手合わせが終わってぼんやり立ち尽くしてるところで、汗か涙かでアイラインが溶けちゃって、ほっぺに黒い筋がたらーってできたんだよ。あれがなんかすごく……虚しいなって思った。まんばちゃんが「こんなに強くなっても……」って呟いている心とリンクしてるように見えた。

あとね、EDの個人パート?(それぞれが番傘広げる→名前出る→お辞儀)が終わって長谷部とまんばちゃんが出てくるところ、長谷部が多分「山姥切国広」って呼んでる気がする。口パクだから違うこと言ってるかもしれないけどたしかに何かは言ってる。なんだろうなぁ……気になる。作中でも、途中から「山姥切」ではなく「山姥切国広」って呼ぶようになってるのが、長谷部自身もこだわり(「長谷部と呼べ」)があるからこそ相手を尊重してるようで好きだなぁと思った。

EDの歌詞に「帰る場所を 迷わぬように 欠けた月が 笑み浮かべて 心ここにありと」っていう部分が多分あることにも気づいた。欠けた月ってそれすなわち三日月……じゃん……。聞き間違いであってくれよぉ。お前が帰る場所もちゃんとここにあるんだよ~~~~ってなった。場所は変わっても、そこにいる仲間たちは変わらない。帰る場所は多分「本丸」っていう物理的空間ではなく、三日月が心血注いで育ててきたみんなのいる場所なんだろうなぁ。ちゃんと帰ってきてほしいなぁ。散る葉を止める術はなくても、散った葉は枝を伸ばしたり次の葉を産んだりするための肥やしになる訳で。そうやってぐんぐん強くなって、いつか迎えに行けたらいいなぁってすごく思う。それでまた「よきかな、よきかな」って言ってほしい。あれがないとやっぱり締まった感じがしない。三日月の名前が出てくるのは本当に最後の最後だけなのに、初っ端から「三日月宗近」の影がそこにあるっていう描き方が本当に好きだ。これまでの積み重ねがあるからこそ、こういう話を書いても「刀剣乱舞」として1本軸が通ってるんだろうなぁ。

何度見てもいい話だ。そりゃまぁ悲伝みたいに謎が多くて殺陣も多くて演る側も見る側も心がズタボロに磨り減っていくような話だって好きなんだけど、こうやって笑いながら少しずつ前に進んでいく話ってのもいいものだなぁって再認識した。次が楽しみだなぁ。