行く末トーキー

はじめからはじめよ

繋いだ先 ― 舞台「刀剣乱舞」慈伝 日日の葉よ散るらむ

今日は事前に用意されてたチケットですよ!

観劇の記録

座席位置

前方の真ん中あたり。すごい!!!!!見切れない!!!!(あたりまえ体操)

でも前すぎてずっと見上げてたので終演後は無事に首が死にました。つらいね。

雑感

今日はなんと言ってもこれね。

実際に劇場で見かけた訳じゃないんだけど、終演後にこのpostを見てなんか嬉しくなった。同一視うんぬんはとりあえず置いといて、三日月があれだけ必死になって繋いだ未来がちゃんとここにあるんだって伝わったのが嬉しかったのかもしれない。もちろん三日月もいてほしいけど、あなたの行動は無駄じゃなかったんだよ、ここに日々が続いているんだよ、って伝わったような満足感?かなぁ。また三日月宗近と山姥切国広として物語の続きを繋いでいけるといいなぁ。

今回はちゃんと全体が見えたので、前回見切れててよくわからなかった部分とか、全く見えなかった(完全に後ろ姿だった)表情が補完できた。特にまんばちゃんは後ろ姿が完璧に布だから微妙な差みたいなのも分からなくて……。やっぱり正面から見てこそだよなぁ。

前回はパンフも読まずにネタバレも回避して完全初見で挑んだけど、見てからパンフの対談にも目を通してきた。それを踏まえて見るとまた違うものが見えてきて面白いね! 一番ハッとしたのが「今回は時間が1方向に流れる」ってやつな。確かに今まで過去に遡行したり本丸に戻ってきたり何だりとうねうね曲がりくねっていたけれど、今回は多分1日の出来事+α(山姥切国広が修行に出た後の1シーン)に収まっている。言われてみれば確かに!それでもあれだけいろんなことが起きてるんだから、本丸って面白いところだよなぁ。あそこにいない刀剣男士たちもそれぞれにいろんな日常を送ってるんだろうな、って分かるところが好き。てか3部隊戦してる時の他の刀剣男士たちはどうしてたんだろう? 本丸全体を使った室内戦込みの模擬戦ってことはめちゃくちゃ巻き込まれてるよね? 大丈夫? 一応中立地帯的なものも作ってあるのかな。引っ越してきたばかりの本丸で真剣使って室内戦とか、あの本丸の主意外とお茶目だな!ってちょっと笑った。この主にしてこの刀たちあり、って感じ。

伯仲戦……というか長義の部隊vs山姥切国広の時、山姥切国広がまじで強すぎて鳥肌立った。じっと見てると、長谷部がかろうじて腹に1発入れただけでそれ以外は何一つ食らってないんだよな……強い……。それでも戦っているうちにどんどん表情が固くなっていって、最後に長義と一騎打ちに持ち込んだ時は完璧に醒めてる。勝っても全然嬉しそうじゃないし、むしろ嫌そうというか、やりきれない表情?なのが心に刺さる。これだけ強くなっても三日月を引き止められなかったんだから意味がない、って考えてそう。多分山姥切国広に足りないのは単純な力ではなく精神的な強さなんじゃないかなぁ、って思った。図らずも長義の言う「腕っぷしの強さだけが……」って台詞が生きてくる。長義は自分に実戦経験がないことをちゃんと自覚してて、その上で自分が勝つための戦略を立ててくる。他人の力を借りることに躊躇いがない。それが山姥切国広に足りなかったもので、この話の最後に得たものだと思う。すごく綺麗にまとまってるよなぁ。本歌と写しで、互いに足りないものを互いが持っている、っていう鏡写しの構造が綺麗すぎる。最後に長義へ「頼めるか」って訊くところと、その返事で「山姥切国広」って呼ぶところが、自分に足りなかった部分を互いから受け取れた証拠みたいだ。

他の刀剣男士も、これまでの時間の積み重ねで成長してるって分かるのが嬉しいなぁ。特に長谷部な。虚伝の時は近侍に就任したまんばちゃんに対して「……おめでとうと言っておこう(棒)」って言うだけだったのに、今回は始終まんばちゃんを近侍として認めているし、彼を支えていく姿勢を崩さない。大成長じゃんすごいよ長谷部! まんばちゃんより先に修行に出たことで、いい感じに対等な関係を築けているように見える。三日月とまんばちゃんにはないバランスだよなぁ。友達というか、親友というか……戦友? 同じ場所に立って同じ方向を見てる感じがすごく伝わってきた。同田貫も入れてサンコイチだね!(勝手に認定)

同田貫もすごくいい。序で「俺達は負けたんだよ!」って長谷部とまんばちゃんを引き止めるシーンが一番好きなんだけど、あの強さを持ちつつも「偽物くん」発言にカッとなって歯向かっていく態度が崩れないのがいい。そして最終的に長義に向かって「俺は強い」って言うところが、助のラストで弥助の肩を抱いた姿と重なってしまって……。いい意味で全くブレていない、だがそこがいい。この真っ直ぐさを持ったままどんどん経験を重ねたんだな、って分かるのがいい。ここの本丸のサンコイチすごくいい……。

そういえばさ、三日月はどうして五虎退にどんぐりを託したのか、前回から結構不思議に思ってたんだよね。五虎退は今作が初登場で、三日月とのエピソードがある訳でもない(あるかもしれないけど作中には出てこない)。だからどうして彼に?って。メタい話抜きに考えると、五虎退が一番臆病な性格をしてるからなのかなぁ。三日月は本丸襲撃があることも知っていたから、誰も折らせないという覚悟を持っても誰かは失われてしまうかもしれない、って考えてただろう。だからできる限り生存可能性が高い刀剣男士に預けたかったのかな、って考えると、臆病で逃げてばかりかもしれないけど、いざという時はちゃんと戦えて奥の手も持ってる五虎退に預けたのかもしれない。何度あったか分からない繰り返しの中で、一番生き残る確率が高かったのが五虎退だったとか。なんかこのへん掘り下げほしいなぁ。……てかごこちゃんはホウレンソウちゃんとして!!!! 落とし物のサイズ感だけじゃなくてせめて「いち兄からもらった巾着」とか、それも無理なら色だけでも!!!!ホウレンソウ大事!!!!!悲伝でそれすっごく痛感したから!!!!!!学んで!!!!!!!!

すっごくいろんなものを受け取れたからまだまだ書き足りないんだけどもう眠い(致命的な欠点)。古備前の手合わせで鶯丸が始終大包平を煽ってるところがいいとか、「本気で行けるな!」の野太い声とか、大太刀兄弟のサイズ感ほんとぱねぇとか、南泉と長義の腐れ縁感とか三池の兄弟感とかすごく書きたいんだけど~~~~眠い! ちょっと週末にでもちゃんと書くわ。

あと今回の観劇ですごく自分の中で満足した部分があるので、それもちゃんと書いておきたい。自分の中で一区切りついたな、って感じることがあったんですよ。それはまた今度。

おやすみ!