行く末トーキー

はじめからはじめよ

距離感 ― お部屋のお話

また部屋行ってきた! 今日はちゃんとお財布にお金そこそこ入れてったんだけど、肝心のお袋が売り切れてた。つらい。でもまぁステージショットがちょうど売り出されてたので買ったよ!

観劇の記録

  • タイトル:舞台「お部屋のお話」
  • 日時:2019年6月2日 13時
  • 場所:シアターサンモール

座席

前方の真ん中あたり。今回初めて前方のフラットなところで見たんだけど、思ったより被らなかったのでよかったです。ただやっぱり舞台の下の方(今回で言うと手前のテーブルの脚に置かれた台本の束あたり)は見えないですね。

雑感

「……あと1匹のうさちゃん、そして何より今日来てくださったお客様に」

「ポイズンポイズン!」→「ポセイドンポセイドン!」

プッチンプリンプッチンプリン!」

やっぱりよくわかんなかった……w 大まかな流れは一緒だし、後半の台本ができてからは多分一緒。でもなんか全然違う作品を見たような気分になった。なんだこれほんとに……。前回ほどではないけれどやっぱり狐につままれた気分で新宿まで戻った。うっかり道を間違えた。

場面場面を切り取って「ここが面白かった!」って言うのはできるのな。でも全体で見ると「なんだこれ?」ってなる。その感じ方がめちゃくちゃおもしろい。個人的に前半で一番好きなネタは2つ目のやつです。「うるせぇよ!」で終わるやつ。ああいうシンプルなネタに弱い。今日はコンポ破壊されてて更に笑ってしまった。

そういえば、前半と後半を分けるあのちょっと長い間、途中で一旦幕が上がる→オムさんとトシさんが準備中→「幕下ろして!」→下りる、の流れって新しく追加されたのかな? 前回より早く上がったから何事かと思ってしまった。そして笑った。思い出し笑いしやすい体質なのであの間だけでもなんか一人で笑えてしまう。

この作品はいろいろな距離感がうまく作られてるなぁと感じた。ギャグとシリアスの距離とか、舞台と客席の距離とか。もうしょっぱなの「マイク入ってる?」ってところから、客席の反応込みで舞台が作られている。あれずっと返事しなかったらどうなるんだろう…w もしくは最初の「入ってる?」ですぐ返事したら。めちゃくちゃ自由にやってるのにそれでも収まるように型が作られてるって本当に緻密だよなぁ。落ち着いて考えるとものすごい作品だ。自由にやっても限界ギリギリを見極められる人たちなんだろうなぁ。

後半も、登場人物たちの距離感がとても心地よい。「知ってるから選べる」とかそういういい話っぽい要素や重たいシリアス部分もありつつ、それだけで終わらないバランスもいい。まぁそれが「何だこれ?」の主な要素なんだけれど。2時間とは思えない密度でものすごく楽しめた! カーテンコールまでネタぎっちぎちに詰まってるし。「この時間が来ていまいました」「ちがう」

いやーーー面白かったです。ここまで言語化できない作品も初めてだ!でもだからこそ演劇って感じで楽しかった!見に行けてよかったです。