行く末トーキー

はじめからはじめよ

理由 ― BSP新選組 完結編

通いたい舞台の公演期間が丸かぶりってつらい!でも頑張る!

観劇の記録

暁宵を見られるのがここしかないというハードスケジュールでした。再演だからスルーも考えたんだけど、やっぱキャストが変わってるし、続投キャストも1年ちょいでいろいろ変わってきただろうから見たい!ってなって予定を詰め込んだ結果今かなりへろへろです。カロリーが足りない!

途中まで書いて気づいたけど、前回見たの2017年だ!去年じゃない!うわーーーーーー!(時の流れが早すぎて思わず椅子に座り直す)

座席

昼は真ん中あたりの上手、夜は前方だいたい真ん中。譲ってもらったりしたので直前に決めたにしてはいい席で見られました。ありがとうございます!(届かないメッセージ)

雑感

見に行ってよかったわ...。大まかな筋は一緒だったんだけど、微妙に台詞が違うところが結構あったので新鮮な気持ちで全部見てた。強いて言えば暁→宵の順で見たかったな~~~~~~~~...宵終わりだと気分は沈むんだけど、暁終わりだと宵への伏線が気になってしょうがないんだよ。

見た順でさくさくっと書いていきます。

土方歳三の憂鬱

ダンスの激しさが増してた...ような...(すでにおぼろげな記憶)。4話の中でこれが一番わからない...というか難しくて消化しきれないなって初演から思ってるんだけど、今年ももやもやが残った。演技や演出がどうという話ではなくて、根本的に土方歳三が何をどう考えてるのかがわからない。ただ強さを求めていた頃に比べると、自分がなぜ強くなりたいかという理由を見失ってしまった...?ってことなのかなぁ。いまいち「これだ!」となるものがなくて悩んでしまう。

この話で一番好きなシーンは稔麿vs歳三のダンスなんだけどもうこれは今年も最高でしたね~~~~~~~!!!! 豪華になったよねあのシーン! 初演は2人が対等~稔麿がやや有利、って見えたけど今年は逆転したように見えて、その分土方さんの狂気が怖かったです...。ただ上手にいたから首を絞めるところがうまく見えなかった(脚しか見えない)のがちょっと残念でした。

沖田総司の純愛

あかりがついに女性になったと話題の回です。あかりさんが女性だった...。石田あかりもかわいかったけど今年のあかりさんもかわいかったです。かわいいというか、艶っぽい?のかな。愛らしさと色っぽさのバランスが絶妙すぎた。

山南さんが直也くんになったことで、総司との関係がより対等に近づいた感じがした。初演は年が離れた兄弟っぽかったけど、今年はどっちかというと気のおけない親友というか。だからこそ最後のシーンの悲壮さがものすごく胸に来ました...。自分を導いてくれる存在を斬る悲惨さが、自分と共に歩んでいく存在を自ら斬る悲劇に変わってた。どっちもしんどい...。

稔麿vs総司は死闘度が上がってて本当にどっちか死ぬか相打ちになるんじゃないかとハラハラしてしまった。舞台のセットがちょっとだけ変わってたから柱が降りてくる位置も変わったんだけど、それをうまく使って競り合ってたから本当に半端なかった。語彙は斬られた。

長刀どうしの殺陣もいいけどやっぱり稔麿の匕首使いが好きすぎてつらい。途中で手首を返して持ち方を変えるところとかもう見るたびにウッてなる。そりゃ語彙も斬られるわ。

他の作品の殺陣を見ても「死にそう」ってハラハラすることはないんだけど、これはどこが違うんだろう。技術の差ももちろんあるだろうけど、それ以外にも何かある気がしてならない。劇団として何年も一緒にやってきたからこそ出せる距離感なのかもしれないね。

この殺陣だけでももう一度見たいから宵どっかで増やせないかやりくりしてるんだけどどうしても厳しい...! 平日ソワレが18時始まりは無理っすよ~~~~~あ”~~~~~~~

近藤勇の大志

宵を見て鬱々としたところでこれを見ると一気に浄化される。久しぶりの素振りソングだ~~~~~(キャッキャ

そして少年(たけるくん)おっきくなったなぁ~~~~~~...成長期すごい。初演も稽古中からぐんぐん背が伸びててそろそろ田渕さんを抜くんじゃ...?って言われてたけど、今年はもう完璧に抜いてた。これが成長期か...。お芝居や殺陣もぐっとうまくなった(役が何を考えてるかわかりやすくなった)し、今後も気になりますね。

宵(というか第4話)を見てからだと、冒頭の名乗りのシーンでどうしても池田屋を思い出してしまってちょっとしんどくなる。この頃はみんなが「武士になればすべて良くなる」って無邪気に信じてたんだよね。でも武士になるっていうのはゴールじゃなくてスタートにすぎなくて...そこからどう生きるか、何を理由として刀を抜くかが本当に大事なことで...やっぱりつらい。

大福のシーンが謎に進化してて笑ってしまったw 今日は5個でした。さすがにもう無理なんじゃないかな...? ここから先の暁がどうなるか気になります。無理はしないでね!

芹沢鴨の後悔

この話が初演と今回で一番印象が変わった気がする。初演は第3話と同じくらいかそれ以上に「どういう話だっけ...?」ってなりやすかったんだけど、今年は全部がすとんと収まった。観劇の経験値が溜まったってことかなぁ。なんかあらためて初演の映像見返したくなってきた。結構違うと思うんだよなぁ。

芹沢さんが何を後悔してたか、っていう解釈がようやく定まったのもあるかもしれない。初演のときは「あの時(18歳の頃)人を斬らなければ」だと思ってたんだけど、アフト(後述)も含めて考えると「あの時で立ち止まらなければ」今までの人生ももっと変わっていたかもしれないのに、っていうもっとどうしようもない根源的な後悔だったのかもしれない。18歳の頃に人を斬ってしまったことに向き合いすぎてしまったがゆえに、その後の人生をまともに見る余裕がなくて狂ってしまった...って感じ? それに気づいたのが死に際の涙を拭った瞬間で、あそこで本当に取り返しのつかないことに気づいたからこその叫びだったのかなぁと。ようやく辿り着いた...長かった...違ったら怖いなぁ。

シーンごとの落差が激しくて、それが余計に芹沢さんの不安定さを突きつけてくる気がして勝手にしんどくなった。決して悪い人ではないはずなんだよな。ただ、なぜ生きるのかの理由を探せなかったからこうなってしまったんだと思う。

アフト

MC直也くんで、まーくんさんと田渕さんが感想をしゃべったあと、梅林さんの100回公演を祝う→みんなで豆まき!という流れだった。おもしろポイントを箇条書きで行くぜ~!

  • 天然理心流の木刀(太いやつ)の振りを変えた(背中まで振りかぶるようにした) 
  • 大福のシーンは、近藤勇の口が大きかった逸話を表したくて追加した...らしい...
  • 芹沢鴨の後悔は、死ぬ間際に気がついてしまったことにあると思う 「僕も気をつけたいなって思いました」
  • 終の章に向けていくつか演出が変わっている
  • 節分と言えば? 「恵方巻き?」「大福じゃなくて恵方巻き食べる?」直也「そうじゃなくて!!!!もう一個のほう!!!!」岳「まめまき」直也「そう!!!!」「台本かよ!!!」
  • 豆(小袋入り)をまいてくれた
  • 鬼は~外~!(尚輝くんwith天然理心流の木刀に豆を投げる) 福は~内~!(客席に向かって投げる)
  • 尚輝「おりゃあああああああ!!!(自分に投げられた豆を全力で客席に投げる)」
  • 尚輝「俺の顔に当てたやつ覚えたからな!!!!!そことそこ!!!!!」
  • 直也「受け取れなかった方は、ロビーに置いてある豆を持ってってください!福をちゃんと持って帰ってくださいね!」

アフトがあることすら当日まで忘れてたので、まさか豆まきもしてくれるとは思わなくて! 楽しかった~。前の方だったから豆もちゃんと投げてもらえました。明日にでも食べようかな。

以上! 終の章楽しみだ~