行く末トーキー

はじめからはじめよ

予定調和の差分 ― あんステ TSF

推しさんあけましておめでとうございます~~~~~~~

推しさん始めでした!

観劇の記録

ネタバレあります~

座席

1階前方の見切れ席。そして上手の端。今年入ってから入手したチケットはわりと下手も出るんだけど、これは去年買ったのでまだ上手神のご加護がついてたっぽい。

座ってみたら思った以上に近かったし、何よりスピーカー0ズレだったので音圧がすごかった...。音って振動なんだなと思い知る位置でした。わりと何も聞こえないです。低音がズンドコズンドコしてる。台詞はともかく、ライブシーン、特に新曲(トリスタ・fine)とアンデあたりは判別できなかったです。他のユニットも予習していったからわかった...かな...?って感じでした。ズンドコズンドコ。

もし1階前方の見切れ入る方で、大きい音苦手だなって人はライブ用耳栓持っていくといいと思います。終わったあとはキーーーーンと来ました。まだどこかでズンドコズンドコしてる感じがする...。

雑感

あんステ」という作品について

JoK前後で個人的に感じてたもやもや感の落としどころを見つけてすっきりしました(報告)。

今まで見てきた「2.5次元」と呼ばれる舞台って、どこかで「現実(少なくとも舞台上)でありのままに表現することが不可能」な部分があったんですね。刀ステ、薄ミュ、Kステ...。初恋モンスターも、あの見た目をリアルな年齢で表現するってことは結構難しい。そういった「舞台上」と「原作」との差分をどう埋めていくか、そこに舞台ならではの面白さがあるんじゃないかなと思っています。表現し得ないものをどう想像させるか、そういう視点でばかり舞台を見ていました。

そういう観点から考えると、あんステは極めて「現実に近い」部類に含まれます。登場人物は全員が高校1~3年生で、生い立ちや性格、言動が奇抜な人はいるけれど「舞台上に表現しきれない」ようなことは起こらない。日々樹渡の気球くらいでしょうか...。あれも不可欠な要素かと言われるとそうでもないですし...。

ストーリーも原作できちっと(それこそ息苦しくなるくらいに)描かれていて、転校生ちゃんの存在を回避するように多少の変更を加えて、いくつかのシーンを追記するだけでいい。

じゃあ、あんステを上演する意味ってどこにあるんだろう...?

てのが、JoK時点で感じたことだったんですね。ただ動く、ただ歌うだけなのか? 私はここから何を受け取ればいいのか? 何を問うべきなのか? 原作(JoK時点)の出口のなさとあいまって、心の中でいつまでも消化不良なままでした。

それが、原作ではキセキシリーズ(SS)の終わりまで描かれ、彼らの革命の「終わり」つまり「卒業後」の姿がちらっとだけ想像できる台詞が出てきて、ようやく「あんスタ」そして「あんステ」が何を表したいのかが自分の中で見えてきたように思います。

簡単に言えば「自分の好きなキャラがそこにいる」という2.5次元で最もありきたりな喜びの姿を、できるかぎり忠実に表したのがあんステなんじゃないかなぁ...ということです。ありきたりというのは悪い意味ではありません。ただひたすらに原作に忠実に、原作が好きな人達の願いをかなえられるように、まっすぐに努力を重ねてきた結晶が「あんステ」という作品なんだ、と自分の中で結論が出ました。プラスαの要素に頼らず、原作の持つ力を100%舞台に活かした形。そう結論付けたからか、舞台の上のアイドルたちがとてもまぶしく見えました。

私にとっての「アイドル」は、見に来た時にだけ現れる幻のような存在です。今回は「俳優」が「アイドル」を「演じる」からこそ、より一層幻のように感じました。あんスタを通して育ててきた「アイドル」像を具現化するために心を砕く俳優さんたちを見て、「あのキャラがそこにいる!!!!!」という初心に帰ってきた気がします。「そこにいる」感覚って、どんな作品でも、原作があるものを舞台化する時の一番の難しいところで、だからこそ、一番うれしいところなんでしょうね。

TSFについて

初演とTYMは配信で見てから臨みました。ストーリーはDDD本番に大半を割いてて、特に2幕はライブシーン満載でひたすらペンライトを振ってました。にわか紅月Pなので今回の出番を心配してたのですが、1曲だけとはいえライブがあってよかったです...。出てくるまでの流れも紅月らしいというか。この紅月とfineで喧嘩祭やってほしいです(にわかの願い)。扇子2つ持ちに切り替えて前に出てくる時の神崎のドヤ顔をめっちゃガン見しました。紅月はハンドマイクではなく小道具を使ってくるから、そこも「今回はこれか~~~~~~」となって楽しいです。採点されずに去っていく彼らの後ろ姿にちょっと切なくなりました。

knightsは若干物足りなさを感じました。パフォーマンスがどうこうではなく、やはりレオがいないのが大きかったです。メインストーリー時点なのでしょうがないんですけど、あんステとしては、JoKで「レオのいるknights」を先に見てからのTSFなので、レオがいないとなんか...しっくりきませんね...。逆説的に、knightsにとってレオがどのくらい大事な存在かを見せられました。あの5人が揃う機会がまたあるといいなぁ*1

そしてとにかくファンサの嵐でした。前方*2なのでスピーカー横に誰かが来て手を振ればたいてい目があいます。隣の方が瀬名うちわを持ってたので、瀬名が隣の方のうちわを見つめる→恐らく5秒以上彼の視界に入り続ける謎空間が生まれたりもしました。いやknightsライブ中でしょ...めっちゃ見てた。高崎さん眼力あるからパワーを感じました。あと開幕5分(トリスタ新曲)でスバルに指さしウインクもらいました。オレンジのキンブレ振ってたからかな...防御姿勢ができてないうちにファンサしないでください。心臓が止まりました。

そういえば認知アンケートの記事で、認知されてる方の認知確認エピソードに「舞台上から目が合った」がありましたね。あれが出席確認というやつ(出席確認というやつではない)なのか...と休憩中にしみじみしました。普段は劇場の空気くらいの自意識でいるんですが、ファンサがあると否応なしに「観客としての自分」を意識せざるをえないので、そのへんの切り替えが大変ですね。

そしてなんといってもシンギン客降りで凛月のルートに乗りハイタッチできたことが一番の思い出です...。上手端通りました。センブロとの間の通路だろうな、と思ってたら曲がった...だと...?わ、こっち来るこっちくる~~~~~~~~うわ~~~~~~~~~~!(ハイタッチ)→安らかに死、でした。でももう余韻に浸る間もなくいろんな方が通るので一通り終わってからもう一度死にました。めっちゃあほみたいな顔してたと思う。恥ずかしい~~~~~! 手袋してるので指先だけでしたがやっぱりすべすべしてました。

そういえば推しさんのあくびが移るという珍現象にも遭遇しましたね。出てくる度にあくびしてるので移りました...決して眠かったわけではありません...。なかなかおもしろい経験でした。

日替わりなど

嵐と凛月

司が泉を探しに行った後

嵐「最近不審者が増えてるって言うじゃない? 護身術習い始めたのよ」→空手の型的なものを披露。強そう

凛月「強そうだねぇ...でも、肩にゴミがついてるよ」→ 取ろうとして嵐に背負い投げられる

嵐「ごめんなさい凛月ちゃん!」

(ちょっと忘れた...というか見えてなかった)

嵐が上手にはける?→「ちぇすとぉー!」(このへんで凛月の顔がただの荒牧慶彦になる)

嵐「日本刀を持った不審者がいたから退治してきたわ」

凛月「なんか聞き覚えがある気がするんだけど...まぁいっか...」

多分ここまでが日替わり部分だけど、その後も嵐が凛月に近づこうとするたびに凛月がさりげなく遠ざかってた。嵐も「あ、ごめんなさい...」みたいな。

で、その後の海洋生物部シーンで神崎が肩をさすりながら「先ほど何者かに襲われたのだ...不覚!」と出てくる。

シンギン中

鉄虎の隣に晃牙が来る→わちゃわちゃ→鬼龍が割って入る→鉄虎と肩を組んでドヤ顔→悔しそうな晃牙→鬼龍が手を差し出す→ナチュラルにお手→我に返った晃牙「俺は犬じゃねーーーっての!!!」(口パク)

恐らくここを見てたおかげで朔間兄弟のあれこれを見落とした気がします。だって目の前でこんなことされたら笑っちゃうじゃん...w

カーテンコール

きたむーさんと夏目さん。夏目さんが頭真っ白になってしどろもどろ状態だったので、主に小澤さんがフォロー入れてたけどあんまり伝わってこなかった...w 楽しいんだなってことはわかりました。

で、その挨拶がツボに入ってしまったのか、小澤さんが締めようとしてるのに下を向いて笑いをこらえるknightsのお兄様方...wwwwww 北川さんはわりと平然としてるのに3人がプルプルしてて、樋口さんに「この人達笑ってます~」みたいなつっこみを受けてた。でも最後にはきちっと締めたのでさすがでした。

以上です!最速上映会(あれをライビュとは認めない過激派)楽しみにしてます!

*1:倍率的には爆死しそうで怖いですが見たいものは見たいです

*2:実質最前列