この顔が いいねと君が言ったから 10月14日は ミラステ記念日
(みやま 心の一首)
てことで私の観劇史上初・連番してきました。
あ、昨日の記事にコメントありがとうございます。公開はしなくていいとのことなのでお礼だけ。
観劇の記録
- タイトル：舞台「炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース」
- 日時：2017年10月14日 14時
- 場所：THEATRE 1010
ネタバレ前に注意書き入れます。
いきさつ
連番したのは10年来の友達。数年前にほんの少しだけ2.5次元の某舞台を見たことがあるらしい。飲みに行ったときに推しさんの話をして、ちょうど刀ステが終わった頃だったから翔さんの話もして、そしたら「この人顔がいいね」と気に入られた様子なのでチケット取った。最初がミラステでいいのかなって非常に悩んだんだけど刀ステDVD待ってたらミラステ終わっちゃうし…！ 翔さん好きならミラステかなって思って…。男同士のあれこれについては抵抗感はないが積極的に読んだりはしない。
続きものだから予習したほうがいいかもって過去作DVDと原作(悲願橋・紅蓮坂)を貸したらDVDはちゃんと見たって言ってた。原作は冒頭のあらすじ部分を流し読みしたらしい。キャスト変更＝換生ネタを自分から出すくらいには読み込んでた。で、感想のついでに
友「あんたの推しって素顔のときも化粧してるみたいだよね。目元とか」
と言われたんですけどどうですか荒牧慶彦を知っているみなさん。私はよくわかりません。顔を見るたびに目が潰れる思いをしているのでそんな冷静に考えたことがないです。最終K古お疲れ様です。
座席
1階なかほどの下手端。そう、自分の名義で抽選した席なのに下手。友達と連番するってなった途端に下手。彼女は下手の神に愛される運命にあるのかもしれない。いい席で見てほしかったけれどこればっかりは致し方ない…。俺のくじ運が不甲斐ないばかりに…！
連番してどうだったか
いいとも悪いとも言い難いなぁ。少なくとも初回は無理だ。自分の世界に没頭するというか、ものすごく入り込んでしまうタイプなので終わったあと現実に帰ってくるまで時間がかかる。彼女は私がそういうタイプだって知ってるから何も言われなかったけれど、あんまり深く知らない人同士だったらすぐ感想話さなきゃ、とか、話さないとダメかな、とか考えてしまうのでダメそう…。2回目以降なら現実に戻ってくるのにかかる時間が短くなるから大丈夫かなぁ…。
あと、観劇中に楽しんでるかな、退屈してないかな、って若干集中力が切れたときがあったのでやっぱり難しいかもしれない。もとから作品に興味があって、自分でもチケ取りするくらいの熱量ならそういうこともないだろうし大丈夫そう。うーん難しい。慣れるしかないのかな。でも基本1人行動だからなー…まぁいずれまた考えよう。
てことで感想いきます。相変わらずネタバレ全開・深刻な直江病*1なのでお気をつけください。
雑感(ネタバレあり)
流れを知っていたとはいえ直江病の発作が心のなかで頻発するので全然落ち着いて見られなかった…。今回はひたすら直江を定点しようと思って、直江が出てくるほぼすべてのシーンで双眼鏡を使って表情を見ていた。そしたらOPのときの表情が…もう…なおえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー！！！！！！！！(発作)。頭を抱えて後退ったあとの顔！！！！！見て！！！！！もう自分でもなんだかわからないんだろう感情にまみれてぐっちゃぐちゃになった顔！！！！！！！！！！！！！！！！なおえーーーー！！！！！もうあそこ他の人とか全然見てない。誰が出てるのかもわからない。ごめんなさい。でも直江のことしか考えられない。直江しか見えない。
紅蓮坂の直江は表情や動作よりは声の温度で感情を滲ませてくると思っている。両親を失ったあとは特にそう思う。意識して冷ややかに話そうとしているけれど、美奈子や景虎様に関わることになるとだんだんと揺らいで、自分でも見たくないような感情に焼かれて、だんだんと温度が上がっていく。そしてあるときに限界を越えて叫ぶ。こんなのはおかしい、と。なぜお前なのか、と。抑えよう、出さないようにしよう、と努めていた感情があぶり出される。それが「笠原尚紀」に引きずられて得た若さなのか、直江が持つ優しさのせいなのか、景虎様に向ける愛憎のせいなのか、全部ひっくるめて更に何かを足したものなのか。わからないけれど、何か抑えようのない想いに焼かれる直江が…とても…なおえーーーー！！！！！(発作)
直江が最後のあたりで「もう終わらせてくれ」って言ってたのに気づいた。重い…重いよ直江…！ 直江を呪っているのは景虎様じゃなくて景虎様の言葉を受け取った自分自身じゃないかな…って直江病の発作が最高潮に達してた。しかもこの台詞原作の該当シーンにはないんだよね…(返してもらったので読み返した)。
(残酷だ)
直江は叫びそうになった。
(なぜいま、そんなことを言うんだ。どうしてそんなことが言えるんだ。そんなことを言ってどうするつもりなんだ。呪詛をかけるつもりか)
(炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース P238)
原作だとこのへんに該当するのかなって思うけれど舞台オリジナルだよねあの台詞…いやでも紅蓮坂より前にも同じような話があったような気もする…けれどこのシーンでの「終わらせてくれ」はものすごく重たい…！ 直江の考える終わりってどこにあるんだろう。景虎様は「あいつがオレを組み伏せたとき」って言ってるけどそれで直江が納得するとは思えない。けれど景虎様が直江のことを尊重してくれる、愛してくれる未来が終わりとも思えない。「信じている」という(私の考える)最高の言葉だって直江は信じることができない。自分が景虎様を愛している事実に膝をつくことしかできない。直江は「おわり」が何かをわかってて終わりを願うんだろうか…。それともただただ現状に疲れ果ててしまって、混乱の極みをただ終わらせたいんだろうか…。涅槃月を読むのが怖い。直江にとって終わりって何なんだろう…。
そしてそのときの景虎様の「生きろ」という願いも、ものすごく当たり前でものすごく身勝手だよなぁ…。心は美奈子に預けているのに、魂そのものの存在は直江に依って立つことを察しているような…。でもそれをためらうことなく直江に言えるのが景虎様の強さであり脆さなのかもしれない。直江の「他人を換生させる能力」を当てにする以外にも、直江が自分を追ってくることを望んでいるような…。本当にこの主従はどうなればいいんだ……。終わりがあるべきなのか、あるとしたらそれはどういう形をしているのか、もしかして終わらないことこそが終わりなのか……。死んでも終わることができないっていうのがまさしく無間地獄だ。どうあがいても逃げ出せないから、自分の感情と、相手の感情に向き合い続けるしかない。それを400年……。うわぁ……。もう言葉も出ない…。愛って何なんだろう…。
そういえば昨日の記事で見たいって書いた台詞、ありました。
「おまえはオレが、この世で一番信じている男だからだ！」
(炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース P238)
これです。好きだとか愛してるとかそういう言葉を越えた絶対の感情がぶつけられてるようで、初めて読んだときは直江病の発作が最高潮に達ししばらく天を仰いだまま動けなかった。今も視線が止まる。この台詞をあんな風に重く、強く、硬く言い切ってくれたのはすごくうれしかった……(天を仰ぐ)。どんなことがあっても絶対に揺らがない感情と、それすら受け止められない直江が悲しい。その後の「信じられないから託すんだ、そうでしょう！ 私の忠誠を試すために！」のときの直江の縋る目が、炙られる声が悲しい。信じたいのに信じられない、何を伝えたらいいかわからない、自分でも何がしたいのかもう何もわからなくてどうしようもなくなっている震えが、とても悲しい。直江は自分の言葉が景虎様に届くと思ってないんじゃないか、って思った。きちんと届いているはずなのに、どうせ何を言っても届かない、と諦めているような…うーん違うな…なんだろう、うううん…何を言われても素直に受け取れない、何を伝えても素直に届けられない、そんな不器用な直江がとにかく悲しい。
直江についてしか書いてない…。直江病だから…。他の人のことも書きたいと思ってるよ？ でも直江が…直江がさ、あんまりにもさ、悲しくて、愛おしくて、だからしょうがないじゃん？！？！？！？！？！ だって直江のことが大好きだからぁ！！！！！！！！
直江のこと考えてたらめっちゃお腹痛くなってきた…。
松川神社を守れって言ったときの景虎様、直江の手を振り払ってたっけ…？ 昨日はしてなかった気がする…記憶が定かじゃない…覚えてる方いたら教えてください。
(公開30分後に追記)
あと「終わらせてくれ」のちょっと前に一人称が「俺」になるところあったけどもう発作がやばすぎて何を言ってたかわからなかった。もうだめだ、直江が全部悪い。
そして木端神とか尻とか、ときどき昨日のアフタートークを思い出して全然笑うところじゃないのに笑いそうになった。カテコで木端神が落ちたときは笑った。床にぽろりでドーーーーン！ですよ。
観劇後の友達と私
私の直江病がおさまるのを待ってから、飯を食べつつ高坂弾正のアクションがかっこいい話などをした。BSP公演来ないかって紹介しておいた。来てくれ～！もう自分用のチケット全部取っちゃったから連番ではないが！同じ公演に入ることはできる(と思う)から！
それからインスタ映えについてひとしきり語り合ったので、ここまで読んでくれた方にお礼も兼ねて2人で考えたインスタ映えする写真を置いておく。
写真のサイズがでかい。おいしかったです。
*1:直江のことを考えすぎて直江の名前を呼ぶことしかできなくなる病
