行く末トーキー

はじめからはじめよ

見る前に予習するかどうか

就職したはいいけれどお給料は来月分と合算だから相変わらずお金がない。なんとなく本を読んだりDVDを見返したりして過ごしている。いろんな舞台を何度も見に行ってる方はどうやってお金やりくりしてるんだろう…不思議…

それはともかく、先日たまたまおよそ3年か4年ぶりくらいの知人に会って、懐かしさから一緒に飲みに行った。その人は舞台は見ないが映画が好きで、一時期「午前10時の映画祭」をコンプした程度には映画館に通っていた。私も映画が好きだからその点で話が合う。ただしおすすめの映画館スクリーンについては意見が合わない。私のおすすめは平日なら豊洲のユナイテッドシネマ10番スクリーン、休日なら日本橋のTOHOシネマズ8番スクリーン。

ちょっと話が逸れた。

で、最近何してるの、みたいな話をしてたときに成り行きで舞台を見に行くようになった、と伝えた。それ自体はふーん、今はやりの2.5次元ってやつでしょ、くらいの反応で、都内だとどんな劇場があるの、とか(やはり見る「場」が気になるらしい)、帝国劇場なら知ってるけどそこでやったりしないの、みたいな話をした。そこから成り行きで最近見た舞台の話になって、薄ミュを説明して、予習で初めて乙女ゲーやったんですよ、って感じだったかな。

知人は「見る前に予習をする」という行為が珍しいようだった。互いに映画は好きだが致命的な考えの違い(映画館の好みの違い)があって一緒に見に行ったことはなかったので今まで知らなかったけど、知人は原作のある映画を見に行く際も予習は一切しないらしい。私は逆にものすごく予習してから見に行く。薄ミュならとりあえず該当ルート(今回なら原田ルート)やってアニメと映画見て、それでも公演まで余裕があったので平助、斎藤、ノーマルルート*1もクリアしてから現場に行った。あとちょうど配信されてたから過去作(斎藤・沖田・土方篇)も見たか。 もちろん基礎知識として史実としての新選組の歴史は一通り触って、実際の「原田左之助」がどういう人物だったのかもある程度把握している。

次回の刀ステはゲームはすでにやりこんでるので歴史資料を軽く当たって細川と伊達の繋がりを調べてるし、その次に見る予定のものは原作を取り寄せてる最中だ。仕事の上での調べものも多いしなかなかに読むものが尽きず充実している。*2

そんな感じだから、予習をするのは当たり前だと思っていた。できる限り原作を読み込んで、自分の中でキャラ像を作りこんで、そこから実際に舞台を見て、ここの解釈は一緒だ、とか、なるほどこういう表現もアリか、とか、そんなことを考えている。解釈違いを起こすこともあるけど、そこは自分なりに折り合いをつけている。特に荒牧さんは原作の世界観から読み込んでキャラを作り上げるタイプのようだし、その片鱗が振り返りブログやニコ生でわかるから、一通り終わって配信が始まってもその内容を踏まえてなるほど~~~~!!!ってなったりする。現在進行形でなってる。初恋モンスターも薄ミュも、彼のこだわりを知るのと知らないのとでは全然違った風に見える。それがまた楽しい。

でも知人の言い分は、原作を知る=ネタバレのように思えて楽しめない、というものだった。わからなくもない。確かにストーリーのオチまで丸出しだからな。得るものがネタバレのがっかり感を上回るから予習する価値があると思ってるけど、そのへんも考えの違いなんだろう。もしかしたら映画と舞台の違いなのかもしれない。舞台という限られた空間で原作を再現するにはどうしても削ったり変えたりしなければならない場所がある。そういった過程を経て変わったものや、逆に変わらずに残ったもの、さらに公演ごとに変わっていくものに対して、自分なりの解釈をぶつけて楽しむってのが私の楽しみ方というだけだ。

いずれは予習せずにぶっつけ本番で見に行ってどう思うかも試してみたい。けれど多分好奇心が抑えられないと思うので、予習のしようがない原作なし舞台も見に行きたい。

*1:なぜこの順なのかは自分でもわからない。ただ目についたものをやった感じだ

*2:と言いながら今読んでるのはそのどれとも関係がないオーウェル動物農場だけど。新訳出たの知らなくて…。