行く末トーキー

はじめからはじめよ

「勝ちたい」という思い ― テニミュ(3rd) 青学vs比嘉

ぴよぴよおたく、ついにテニミュに行くの巻

観劇の記録

ネタバレあります。って書いておくけど、テニミュにおいてネタバレの概念って何なんだろう...?

演目以外のこと

2.5次元ってジャンルの演劇を見るんですよ、と言うとほぼ確実に訊かれるのが「テニミュとか?」です(個人的な感覚)。でも、私は今までテニミュを見たことがありませんでした。テニミュどころか原作のテニプリも知らない(漫画もアニメも見てない)という縁のなさです。でもいつかは見に行きたい、そして見に行くなら比嘉が出る公演がいい、と思ってました。

なんでかというと、比嘉が推しさんの原点だからです。

もちろん、新規なので推しさんがデビューしたころは存在も知りませんでした。テニミュという存在を知っていたかも微妙ですね...。もしかしたら名前は聞いたことがあったかも...?くらいです。今まさかこうして見に行くなんて絶対に思ってなかったことは確かです。

それが、いろいろな巡り合わせがあって、今ここにいる、って思うと、どうしても「原点」を見てみたくなりました。

何人かのキャラの名前と見た目が一致してて、後は付け焼き刃でテニスのルール(主に点数周り)について軽く調べてから向かいました。

座席位置

1バルの上手サイドです。舞台の1割が見切れるくらい。1幕終わりの青学ベンチ・2幕始めの比嘉ベンチが若干見えないくらいです。

TDCは刀ステぶりで、しかも刀ステはセンブロかサブセンだったから、サイドは初めてでした。座って正面を向くと8割が客席(アリーナ)ってなかなか斬新な視界ですね...w

雑感

すげぇ、と思いました。言っちゃ悪いけどテニミュ舐めてました。2.5次元の登竜門的な位置づけで考えてたのと、「原点」のイメージが先行してたから、ここから役者としての人生が始まる人が多いのかなってなんとなく思い込んでました。実際どうなんだろう...? それはともかく、ここから育っていくことを楽しみにするタイプの演目なのかな、って考えてました。

全然違いますね...。正直に言うと、自分が想定してたよりも完成度が遥かに高かったです。やっぱり思い込みを持ったまま臨むのはよくないですね。すみません。

歌がどれもスパッと聞き取れて、ハーモニーが綺麗で、この運動量でこの歌声...すげぇ...と呑まれました。特に立海。あの...立海の帽子かぶってる人...真田役の田鶴さん(今調べた)のソロから始まるやつ(2幕)、届いた瞬間に鳥肌たちました...。頭がホアァ?!?!ってなった。立海のコーラスの分厚さすごい。一人ひとりでもきちっと音を取れてた人が多かったから、合わさったときの相乗効果がほんとにすごかった...。隙間なく隅々まで響き渡っているあの感じ...立海だけTDCホールっつーかサントリーホール

青学は、一人ひとりだと若干引っかかるところがなくもなかったけれど、合わさると綺麗に揃ってて、これがチームワーク...!って感じました。確かこの演目で代替わりなんでしたっけ...。ここまでのリアルな積み重ねがあってこそのハーモニーなのかもしれないなって思うと、エモさで胸がいっぱいになります。

比嘉は独特ですね...。方言だとは知らなかったので、台詞の聞き取り率はあんまり高くないです...。部長だけところどころわかる...ような...って感じです。後は周りの動きや青学側の反応を見て補完しました。部長ソロの張りのある声が好きです。比嘉は部長を中心に他の人の声が絡まっていく感じがしました。こうやって学校ごとに書いていくと、コーラスの性質も学校の性格に似てくるのかなって思いますね。どうなんだろう? 今回一人だけだった六角の方もかっこよかったなぁ...六角ってこれ以降の演目でいっぱい出ますか? ハモリが聞いてみたい。ドリライ?を見ればいいのかな?

ストーリーもわかりやすかったです。あ、でも冒頭の入れ替わりは???でした。海堂は数少ない知ってるキャラだけに、なんか口調が違う...ような...?あれ?ってなってました。そして生着替えで目のやり場に困りました。嘘です。その前からオペラグラスで見てたので凝視しました。あれなんだったんだろう?

テニミュって、それぞれの学校がただ「勝ちたい」って思って必死にテニスする話なんですね。原作も知らない側からすると、非現実的な技?がたくさん出てきて、これは本当にテニスなのか...?ってなる話、だと思ってたので、テニミュで認識が変わりました。どうして勝ちたいのか、勝利とはどういうことなのか、というのはそれぞれ違うけれど、全員が「眼の前の相手に勝ちたい」と強く思っている。そんなシンプルな話だったんだなぁ...と初めて気づきました。それだけに、比嘉の人たち、とくに部長が翻弄されていくのは悔しいですね...。彼らのしたことが全部いいことだったとは言えない(六角のおじい?さん?を病院に送ったのはよくない)けれど、彼らの「勝ちたい」という思いは嘘ではない。でも青学の人たちも同じくらい勝ちたいと思っている。スポーツ観戦もあんまりしないので、ここまで剥き出しの欲?を初めて見た気がします。たかが中学生の部活、って思ってたけど、でも確かに中学生の頃って自分とその周りの人たちが世界の全部で、目の前の事に一生懸命になってた...とぼんやり思い出しました。勝ちたいって思いに年齢や立場は関係ないですよね。久しぶりに、純粋な欲を直に触りました。

セイヤーが楽しいよ、と教えてもらっていたのですが、セイヤーがよくわからないままカーテンコールが終わってしまって、もしかしてセイヤーとは概念だったのか...?と思ってたらちゃんと実在しました。セイヤーしました。TDCは客降りルートが複雑で、さっきまでアリーナにいたと思ったら真後ろに...?これが縮地法?!ってなりました。いたのは立海の柳生さんだから縮地法ではないです。レーザービーム。この人もかっこかわいかったなぁ。笑顔がキュートです。「贅肉にはムエタイがいい」が回り回って「テニスには占いがいい」になっちゃったシーン(日替わり?)で、ムエタイのポーズはそれではないんだ...とシュンとなってたところが一番好きです。

お見送り

そこ?!?!?! ってなってたら通り過ぎました。もうちょっと出口に近いところかと思ってた...びっくりした...。

お見送り効果で水道橋駅への道がさほど混んでなかったのもありがたかったです。

まとめ

テニミュおもしろいですね! 今度はちゃんと原作も読み込んでから、違うものを見たくなりました。あとやっぱり推しさんの原点も円盤買います。予定出てなくて推しさん予算に余裕があるし...。バイキングホーン!