初日から個人的初日までがこんなに長いと感じたことはなかった…。
観劇の記録
- タイトル:舞台「K -MISSING KINGS-」
- 日時:2017年10月27日 19時
- 場所:天王洲銀河劇場
前半はあんまり関係ないことも含めつつ、後半でがっつりネタバレします。ネタバレ前には注意入れます。
全然関係ない話
銀劇についてまず目に入ったのがこれだった。
パラスポーツを体験してみよう!ってイベント。入場待機列が長すぎて若干びびってたのと、こういう面白そうなことに目がない体質なのでホイホイ体験した。その結果ものすごく疲れたし、物販に出遅れて買いそびれた。ボッチャはともかくVR車椅子400メートル走を舐めちゃだめだ…。汗かいた。今も腕が少しだるい。物販は明日チャレンジするから…。 。
土日もやってるのかなと思ったら1日だけのイベントだったのか…。これも何かの縁だね。
VR車椅子400メートル走、傍から見ると車椅子に座ってゴーグルかけて車輪をぐんぐん回すだけなんだけど、VRだから没入感がすごい。動いてないのに風を感じる。視覚から入る情報で勝手に五感が働いた。想像力ってすごいんだなぁ…。
ちょっと関係ある話
座席位置は1階中ほどの上手。よく抽選にはずれ続けることを「ブラックリスト入ってるんじゃないか」って表すけれど、プレイガイドに上手リストがあるなら間違いなく入ってると思う。センターから下手側に行けない。私だけでは突破できない見えない壁があるっぽい。
外物販がない日だったからか、ロビーがものすごく混んでた。舞台写真の一部が売り切れてたんだけれどこれ日ごと・回ごとになってるのかなぁ。舞台写真ほしいよぉ…次はちゃんと寄り道せずに並ぶからさぁ…。
ネタバレ前にこれだけは言っておきたいのだが、絶対に5分前までに着席してたほうが良い。してて。しろ。してくださいお願いします。
てことでネタバレ入りまーす。
雑感(ネタバレあり)
今わりと混乱しているんだけれど、荒牧さんってこんなに「男の人」だったっけ……????????? 普段が女性っぽいとかいう話ではないです。あらんちゃんは女性です。常日頃はかわいい大型犬だったりWithBだったりWithN*1だったり©Disneyだったりっていうイメージが先行してて、荒牧さんのことを「男の人」だと認識してなかったのかもしれない。推しさんを前にすると思考が低下してしまう…。あれ、こんなにぶっとい声出す人だったっけ、こんなに重みの乗った殺陣ができる人だったっけ、あれ、あれれ…? 悪かったんじゃなくて、言うなれば1年弱見てきてまたも新たな「荒牧慶彦」を見せつけられてがっつり惚れ直した感じ。普段もふとしたきっかけで惚れ直してるけどやっぱり本人を前にしたときの衝撃にはかなわない。今回の荒牧さん、ものすごく男の人だった…なんだこの頭悪い感想…。自分でもびっくりだよ。
ちょっと仕切り直すね…。
今回の舞台にかぎらず、Kステは舞台という場をどう使うか、という問いかけに対する挑戦だと思う。生で見たのは今回が初だけれど、だからこそそう思った。作品のテーマは普遍的だが題材が特殊で、それだけ考えるとはっきり言って舞台には向いていない作品だと思う。それを覆すために挑戦を続けて、いろいろな手法が生み出されていく場がKステだと感じた。
その挑戦は、多分観客に「今、ここ」で起きていることを想像させるためのものなんじゃないか、と仮説を持った。想像力っていくつか種類があって、何かの行動があったときにそこに至るまで、つまり過去や、これから起こりうる、つまり未来のことを想像するのと、「今、ここ」で何が起きているかを想像するのとでは考え方が全然違う。少なくとも私は違う。Kは原作がTVアニメだから、声も動作も映像もすべてある状態で改めて舞台に移し替えている。そのときに何が変わるかというと、見ている側の「今、ここ」の感覚なんじゃないかなぁ…と。今、ここで起きていることなんだと想像するための仕掛けがたくさんあった。
京都で佐々木さんが怪我をしたから、東京公演は殺陣師の守時さんが板に立ち、佐々木さんが声を当てている。これを聞いた時残念に思わなかった、とは絶対に言えない。佐々木さん・荒牧さんと聞いたときにテンションが上がって書いた記事もあるし(恥ずかしいから載せないけどちゃんと残ってる。こういう時ブログって便利だけど少し怖い)。これが今できる最高の状態であることは知っているし、何度も言うように私は推しさんに絶対の信頼を置いているので、彼がやることは呑む。だからこの話題について書くのはこの記事で最後にする。
ただ、今回この2人1役状態を見て、私は「佐々木喜英」という人物をどう認識してたのかわからなくなった。元から舞台の上でしか存在しない妖精か何かかと思っている節はある*2んだが、それがますます深まったというか…。若干距離があったからかもしれないし、京都初日・2日目を見てないからかもしれないけれど、舞台にいた御芍神紫はまぎれもなく紫ちゃんだったし、ひでさんだった。これが自分の想像力で「今、ここ」を補ったために起きた錯覚なのかもしれない。声でひでさんを認識してるのかなぁ…でも声こそ役によって全然違うからなぁ…本当に何をもって佐々木喜英だと思ってるのかわからなくなった…。次からもう少し近くで見るからそしたらまた違った感想を持つのかなぁ。わからん。推しに惚れ直すので忙しかったからかもしれない…。推しが出てない舞台のほうがまともな感想を持ってる気がしてきた…観客として失礼すぎる…。
そういえば、今回の舞台は2人で1役、というのがこの他にもあった。逆に1人で何役もやる演出も残っていた。じゃあ、このとき、個々の役と役者を結びつけるものって何なんだろう? 役者が変わっても同じ役だと認識するためのきっかけって何なんだろう? 「さっきまで」いた人と「今ここ」にいる人が同じ役だと思うには何が必要? 見た目? 声? 仕草? うーんわからない。
普段つかっていない想像力をものすごく働かせたような気がする。大体の流れは掴んだので次回以降が楽しみだ。
その他印象に残ったところ
- 大崎さんがすごい
- 伊佐那社・無色の王・ヴァイスマンと全然違う…1人3役じゃん…
- 松田さんとのツーショットを見たら意外と似てるんだね
- 鎌本が2人いる
- 冬の鎌本は誰だったんだ
- 最初出てきたときは中尾さんがやってるのかと思ったのでOPで度肝を抜かれた
- 宗像室長が人間っぽかった
- ダイジェストシーンの尊戦が、これまでになく感情剥き出しで人間ぽかった
- 逆にラストの「受けて立ちましょう」は人間味がなくてぞくっとした
- というかあの演出いいわ…終わったかとおもったら続編を匂わせる感じが…
- クロのかわいいシーン
- 「一言様の句だ!どうだ素敵だろう!クゥゥゥ!」
- やっぱり大型犬だ…(ものすごく安心した)
- 八田の「気持ち悪いんだよ」がガチで引いてるそれだった
- 女性陣が総じて素敵
- やっぱりこの話の主役ってアンナじゃね?(原作時からの疑問)
- ネコが出てくるだけで癒される
- コトサカ
- かわいい(結論)
- 若干成長した伏見猿比古
- 背筋伸びてる時間が長くなったね!
- 尊さんがいなくなって、自分でも思うところが出てきたのかなぁ
- 八田が道反の顔を見たあとに「お、女ぁ?!」と叫んでクロの腕ちょっと掴んでるのかわいい
- 振りほどかないクロやさしい
- 一番聞きたかった台詞? 記憶が飛んだよ(悟り)
次も楽しみだなー。